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「誰に喧嘩売ったのか…きっちり脳みそに刻み込んでやらんとなぁ?」
これから繰り広げられる展望を想像するだけで、思わず口角が吊り上がってしまう。昂る興奮を抑え、皆の方へ視線を移せば…どいつもこいつも、俺と同じような
「作戦決行は一週間後…お前ら、準備は怠るなよ」
「「「「「"ハイル・グルッペン!"」」」」」
──なぁ、A。他人の幸せばかり追い求める一方で、自分の苦悩苦痛は押し殺し、ひた隠しにして。そんなお前の事を負かしたかったけれど…結局勝てんかったな。でも
「──…Träum gut」
──────
────…
「それで?A国の様子は?」
「えぇ。マリーゴールド家の失脚のおかげで、以前にも増して忠実な素行を見せております。あの男の存在が相当目障りだったようで…追加で増員を充てる予定です」
「新兵器開発の方も滞りなく。先日の戦闘での結果は残せませんでしたが…次回には確実に"
「ハハハ!それは頼もしい。後は…あの女の後始末はどうなった?」
「ちょうど今晩、奴の身内が預けられている家に向かう予定です。ただ該当の住人が捕虜共に絆されている節があり…受け渡しに抵抗するようなら、事故を装って片付けておきます」
「そうしてくれ。まぁ、あの女も多少は役に立っていたが…所詮捕虜の運命は変わりようがないな。では、引き続き各自の任務を……」
「──失礼いたします!緊急の伝令です!!」
「何を騒がしい…一体どうした」
「はっ!突如東側の国境線の壁が崩落し、そこから正体不明の軍隊が雪崩れ込んでおります!」
「…は?あそこは山岳地帯が広がっていて、他国の介入など無謀なはずだが?」
「そ…それはそうなのですが…」
「伝令!軍内部のシステムがハッキングされているとの情報が…!!」
「な…ちっ、一体何がどうなって…すぐに対応にあたれ!」
「長官、これらの奇襲…何か様子がおかしいのでは?特に軍のシステムに介入するなど、ただ事ではありません」
「違いない…近くに鼠がいるかもしれん。警戒にあたれ!」
「はっ!」
「…これで少しは、借りを返せたかしら」
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にゃむ吉(プロフ) - アイリさん» コメントありがとうございます。主人公の心情・状況を丁寧に表現したくこのような手法をとりました。少しでも楽しみのひとつになれたのなら幸いです… (2022年6月5日 17時) (レス) id: ba49f73308 (このIDを非表示/違反報告)
アイリ - ちゃんと日記のとこ漢字かけなくてひらがなになっていくの好きやわ… (2022年6月4日 22時) (レス) @page20 id: 018c1614bc (このIDを非表示/違反報告)
ウイ(プロフ) - にゃむ吉さん» 了解です。意図的でしたのなら、口を挟んで申し訳ないです。これからも応援させていただきます。頑張ってください( *˙ω˙*)و グッ! (2022年3月19日 18時) (レス) id: 00820fe97a (このIDを非表示/違反報告)
にゃむ吉(プロフ) - ウイさん» メッセージありがとうございます。指摘いただいた内容については当初は意図した表記だったのですが、読み直すと確かに違和感もありましたので伝えたいニュアンスを含め修正しました。引き続きよろしくお願いいたします。 (2022年3月19日 7時) (レス) id: ba49f73308 (このIDを非表示/違反報告)
ウイ(プロフ) - 気になったのでご指摘させて頂きます。ps(分かりますか?)のセリフで『あり?』という物がありまして、『あれ?』では無いのかなと思いました。何か意図的にやっているなら申し訳ないですが気になったのでコメント失礼しました。今後も頑張ってください (2022年3月19日 7時) (レス) @page32 id: 00820fe97a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にゃむ吉 | 作成日時:2021年7月16日 16時