ep.60 ページ14
今日から学校。スマホには駿佑くんからのメール。
[朝、迎えに行きます。]
その内容を見て少し微笑む。…でも少しだけ今日学校いくことに躊躇っている理由もある。
…大吾くん。
ちゃんと友達同士でって約束したし、彼も私を避けるようなことはしないだろうけど。前みたいに、すごく仲良くなれるわけではないんだと思う。
きっとクラスメイト。隣の席の女子。そういう関係になっていくんだろうか。
そんなことを思いながら鏡に映る自分を見る。…自分じゃないみたい。
それはいいこと？悪いこと…なの？
流「おーい、姉ちゃん！みっちー来たで！！」
『あ、はーーい！』
急いで荷物をもって自分の部屋から出た。
駿「先輩、おはようございます。」
『うん、おはよう。』
なんか朝誰かと登校するのっていいな。登校はいつも一人だから、なんか新鮮。
駿「…なんか新鮮な感じしません？」『えっ。』
駿「え、俺、変なこといいました！？」
焦る駿佑くんを見て、笑う。違うの、おんなじこと考えてたんやなーって。
『いや笑。』
駿「なんですか、それ絶対なんかあるやつでしょ。」
『ううん、ほんまちゃうよ笑。…ってか敬語じゃなくてええよ？付き合ってるんやし。』
そう言えば顔を真っ赤にさせる駿佑くん。
駿「…先輩、朝から駄目ですよ…そんな顔で言われたら…」
『え？』
駿「あー、もう！！敬語やめま…やめる！先輩じゃなくて、Aって呼ぶ！」
『うん笑。勢いがすごい。』
駿「先輩…あ、A、なに笑ってるんです…笑ってるねん！」
『あはは笑。』
なんか楽しい。こうして登校するのもいいな。
そう思えた瞬間やった。
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イヅキ - あまとさん» コメントありがとうございます。とても嬉しいです…！自分でも書ききれた達成感でいっぱいです。本当に読んでくださってありがとうございました。 (2022年10月21日 16時) (
レス) id: 072635462a (このIDを非表示/違反報告)
あまと(プロフ) - 完結おめでとうございます！いつも更新楽しみに読ませていただいてました。複雑な心模様が丁寧に描かれた惹き込まれる物語で、大好きな作品でした！今まで執筆お疲れ様でした。素敵な作品をありがとうございました！ (2022年10月19日 20時) (レス) @page50 id: 4e08d1fad2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イヅキ | 作成日時：2022年8月7日 20時
