＊ ページ8
流星side
青「アホ言うなって。なんで謝んねん」
望がそっと置き手紙を見せる。
桃「ほら、見て？三つ子が書いてくれたんやで」
大毅はじっと文字を見つめた。
その目にじわっと涙が浮かび、ぽたっと一粒こぼれた。
赤「……優しいなぁ……あいつら……こんなんかけるようになったんや……」
桃「それだけちゃうで。洗濯物も風呂も、いつもお前らがやってること全部やってくれてたで」
青「せやから今は安心して寝とき。あとで薬とお粥持ってくるからな」
そう言い残して、ふたりは大毅の部屋を後にした。
次に向かうのは智洋の部屋。
扉を開けると、大毅の時と同じように枕元に三つ子の手紙が置かれていた。そして智洋はまだ高い熱にうなされている。
望が静かに声をかける。
桃「智洋、大丈夫か？」
薄く目が開き、かすれた声が返ってくる。
緑「……のんちゃ……りゅーせ……？」
青「三つ子が看病してくれたみたいやで。めっちゃ頑張ったんやって」
緑「……うつるから言うたのに……あいつら……」
桃「たまには甘えといてええやろ。むしろ張り切ってたで？お前らのこと守るんやってさ」
智洋はゆっくり微笑み、また目を閉じた。
その姿を確認して、ふたりは部屋を出る。
桃「……よし、三つ子のことも労ったらなあかんな」
青「せやな。あいつら絶対腹減っとるやろ」
そう言って、ふたりはキッチンへ向かっていった。
リビングに戻った望と流星はエプロンをつけ、夕飯の準備を始めた。
桃「今日はあいつらの大好きなハンバーグにしよか」
青「決まりやな。頑張ったご褒美や」
ひき肉をこねながら、ふたりはどこか嬉しそうだった。
三つ子が自分たちの代わりに動いてくれたことが、誇らしく、少しだけ胸をくすぐった。
焼ける匂いが部屋に広がりはじめた頃、流星が三つ子を起こしに行く。
部屋を覗くと、ソファで三人並んで眠っていた。
タオルを肩にかけたまま、看病の途中で力尽きたように。
青「おーい。起きろー？ご褒美ご飯できたでー？」
NEXT✩.*˚
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澪那(プロフ) - こんばんわ。いつも楽しく読ませていただいています。リクエストなんですが、四男君がお熱だして長引いてしまい、大好きな四男君に会えなくて寂しがる七男くんのお話が見たいです。メインは四男君でお願いしてもよろしいでしょうか？ (1時間前) (
レス) id: a095a65e44 (このIDを非表示/違反報告)
豪(プロフ) - shihok0712さん» こんにちわ！🥺感想ありがとうございます!!いつも読んでくださる方の反応を知る機会が中々ないので本当に嬉しいです😭これからもほっこり出来るお話をお届けできるように頑張ります⸜🌷︎⸝ (11月6日 13時) (レス) id: fe1e7af4f4 (このIDを非表示/違反報告)
shihok0712(プロフ) - こんばんは！いつもほっこり、楽しみながら読ませて頂いてます。三つ子の看病物語、可愛いすぎて癒されました。大にいちゃんも智にいちゃんも嬉しかったやろなぁ。😊 (11月5日 22時) (レス) id: ebf12df227 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：豪 | 作成日時：2025年11月3日 14時
