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照史side
智洋の扉の前に来た3人。
橙「とも？……起きてる？……」
返事はない。
扉をゆっくり開けると、暗い部屋の中で布団にうずくまるように寝ている智洋がいた。
額には汗、顔は赤く、息も少し荒い。
三つ子は息をそろえて小さく「……うわ」とつぶやいた。
橙「これ……めっちゃ熱あるやろ……」
紫「体温計使ってええかな……？」
黄「寝てるなら脇につっこんだら量れんかな？」
崇裕がそっと布団をめくり、体温計を脇に差し込む。
数秒後、ピピッと電子音。
紫「……っ！38.9℃！やばっ、めっちゃ高いやん！」
橙「そりゃしんどいわ……」
黄「ほな、看病スタートや！！」
まず崇裕がアイスノンを枕カバーの中に滑り込ませ、冷えピタをおでこに貼る。
淳太は汗で湿った布団を毛布に替え、肌がべたつかないようそっとタオルで拭く。
照史はスポーツドリンクをキャップごとストローに付け、飲ませられるよう枕元へセット。
智洋は気づかない。
でも、眉間のしわが少しだけゆるんだ。
紫「……よし。温度下げる準備はOK」
橙「水分補給もばっちり！」
黄「早く良くなってね………」
三人は見守るように小さくうなずき合った。
そしてそーっと扉を閉めてリビングにもどる。
紫「……2人とも寝れてるだけ、まだましかな？」
橙「ほんまや……これ起きてたら余計しんどいよね…」
黄「よし。次は、早く元気になる作戦その２や！！」
淳太はランドセルから折り紙とペンセットを取り出す。
黄「僕ら、手紙書こ！“がんばれ手紙”！！」
橙「ええなそれ！起きた時に見れるようにしよ〜」
紫「よし、二人に１枚ずつや！」
黄「“ともにぃへ いっぱいねてはやくげんきになってね！とものごはん食べたいな…だいすきやで”」
紫「“だいにぃちゃんへ ぼくらがまもるからあんしんしてね ちゃんとみずのんでな？げんきになったらまたあそぼうね！”」橙「……僕はげんきになった2人の似顔絵描くね！」
「「「かんせーい!!!!!!!!」」」
手紙を書き終えたあと、３人で2人への封筒にハートや星を描いてデコレーションした。
願いを込め、そっと手紙を持ち上げる三つ子。
まだ終わりじゃない。まだできることはある。
「兄ちゃんたちを治すミッション」は、始まったばかりだった。
NEXT✩.*˚
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豪(プロフ) - shihok0712さん» こんにちわ！🥺感想ありがとうございます!!いつも読んでくださる方の反応を知る機会が中々ないので本当に嬉しいです😭これからもほっこり出来るお話をお届けできるように頑張ります⸜🌷︎⸝ (11月6日 13時) (
レス) id: fe1e7af4f4 (このIDを非表示/違反報告)
shihok0712(プロフ) - こんばんは！いつもほっこり、楽しみながら読ませて頂いてます。三つ子の看病物語、可愛いすぎて癒されました。大にいちゃんも智にいちゃんも嬉しかったやろなぁ。😊 (11月5日 22時) (レス) id: ebf12df227 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：豪 | 作成日時：2025年11月3日 14時
