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崇裕side
橙「ともにぃ〜？だいにぃ〜？生きてる〜？？」
すると中から、かすれた声が返ってくる。
緑「照史？……みんな帰ってきたか？…ケホッ…」
赤「……おかえり言えんくてごめんな？……ッ」
その言葉に、三つ子は互いに顔を見合わせ、ぎゅっと拳を握った。
――ほんまに、無理してる声や！これは俺らで助けな!!
紫「待ってて！僕らが看病するから！」
橙「また来るからそれまで寝ててな？」
黄「僕らにまかせて!!」
三つ子の足音が遠ざかるのを聞きながら、ふたりはそれぞれのベットから扉の向こうを見つめ届かぬ想いを話していた。
緑「……ありがと……ほんまに気持ちだけで嬉しいわ……」
赤「大丈夫やで……寝てたら治るし……心配せんでええよ……遊んでて……」
そして限界がきたふたりは眠りへと落ちていった＿＿＿
＊＊＊
三つ子はリビングに戻ると、机に置かれたおやつを片付けてから作戦会議を始めた。
さっき聞いた兄たちの声が、まだ胸の中に残っている。
紫「……やっぱり、ほんまにしんどそうやったな」
橙「声に力なかったもんな……」
黄「僕らがちゃんと助けなあかんね！」
けれど、そこで問題が浮上する。
橙「看病って言ってもさ、僕ら火使われへんし、お粥とか作れへんよな？」
紫「冷えピタとか体温計の場所も知らんし……」
黄「それやったら買いに行こ！ぼくら、お小遣いあるし！」
その言葉に三人の目がキラッと光る。
「買い物なら出来る！」――それだけで胸が躍った。
三人は財布を持ち寄り、中身をテーブルに出す。
崇裕、照史、淳太。それぞれが自分の手持ちを確認し、合計金額を見てうなずき合った。
紫「よし、足りるな！」
黄「じゃあ僕はスポーツドリンク買う！」
橙「僕は冷えピタ買ってくるわ！」
紫「ほんならぼくはゼリー！のど通りやすいし！」
決まった瞬間、三人はランドセルを置いて靴を履き、急ぎ足で家を飛び出した。
── 近所のドラッグストア ──
目的の品をしっかり抱え、それぞれがレジでぎこちなくお金を支払う。
帰り道、袋を大事そうに胸へ抱えながら歩く3人の足取りは、どこか誇らしげだった。
橙「これでだい兄ちゃんら助けられるな！」
黄「風邪って水分いるからな！いっぱい飲ませよ！」
紫「ゼリーなら食べれるよな……！」
家に戻ると、テーブルに戦利品を並べた。
けれどそこでまた、ひとつの課題が発生する。
橙「……で？これ、どうやって渡す？」
黄・紫「あ……………。」
NEXT✩.*˚
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澪那(プロフ) - こんばんわ。いつも楽しく読ませていただいています。リクエストなんですが、四男君がお熱だして長引いてしまい、大好きな四男君に会えなくて寂しがる七男くんのお話が見たいです。メインは四男君でお願いしてもよろしいでしょうか？ (1時間前) (
レス) id: a095a65e44 (このIDを非表示/違反報告)
豪(プロフ) - shihok0712さん» こんにちわ！🥺感想ありがとうございます!!いつも読んでくださる方の反応を知る機会が中々ないので本当に嬉しいです😭これからもほっこり出来るお話をお届けできるように頑張ります⸜🌷︎⸝ (11月6日 13時) (レス) id: fe1e7af4f4 (このIDを非表示/違反報告)
shihok0712(プロフ) - こんばんは！いつもほっこり、楽しみながら読ませて頂いてます。三つ子の看病物語、可愛いすぎて癒されました。大にいちゃんも智にいちゃんも嬉しかったやろなぁ。😊 (11月5日 22時) (レス) id: ebf12df227 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：豪 | 作成日時：2025年11月3日 14時
