彼女の弱さ、限界の糸。 ページ3
「鈴木Aアイドルやめろ!!」
Aを見かけた者達は罵倒を浴びせた。
「……」
Aは痩せていき、そんなお嬢様を見た使用人達は彼女のことをとても心配していた。
ただ、Aは誰一人として彼女の部屋に入れることも、近寄ることすら許さなかった。
Aは鈴木邸にあるA専用のスタジオで、狂ったように歌い、踊った。
何かに取り憑かれたように、ずっとずっと練習していた。
何かをしていなければ、やっていられなかった。
レオのことを今は考えていたくない。
そう思えば思うほど、レオが頭から離れてくれない。
だって、世界で一番好きな人だもん。
Aが死んでも守りたいほど、好きなんだもん。
Aの糸は限界を超え、今にも千切れてしまいそうだった。
「……」
Aが部屋に入り、スマホでSNSを開いた時だった。
『てか鈴木Aの婚約者って誰だよ。
生まれ育ちがいいってだけで将来鈴木Aと結婚できるとか勝ち組すぎ。
Aと好き放題出来るし。マジ代われ。婚約者とかいうヤツ、消えてくんねぇかな。』
ソレを見た途端、Aはスマホを投げ飛ばした。
そして、部屋の中にあった、自分のシングルやアルバムなどのCDやグッズ、すべてを棚から引きずり出し、床に叩きつけ、壊し、踏みつけた。
「痛い……っ!!」
自分が傷付けられることよりも、知らない誰かにレオを非難されることが、こんなに苦しいだなんて……!!
「嫌だ嫌だ、みんな嫌い……!!レオ以外の人間なんて、みんな大っ嫌い……!!」
Aが
「だけどAは、もっと嫌い……!!」
もう誰にも負けられない。
世界でただ一人、大好きなレオを守れる強さがほしい。
鈴木Aが最も嫌うのは、玲王が好きなライバル達でも、彼女のアンチでもない。
鈴木A、彼女自身である。
Aは月明かりしかない暗い部屋の中、膝を抱えて泣いていた。
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桜花(プロフ) - 咲夜（さくや）さん» コメントありがとうございます!!返信遅くなってすみません😭最近忙しくて更新出来なくなってますが、きちんと書くのでこれからもよろしくお願いします!! (1月22日 21時) (
レス) @page4 id: e0b4a0dc7c (このIDを非表示/違反報告)
咲夜（さくや）(プロフ) - 更新頑張ってください (11月9日 0時) (レス) id: f2b60f62ba (このIDを非表示/違反報告)
桜花(プロフ) - ☆❤(ӦｖӦ｡)さん» コメントありがとうございます!!これからも二人をよろしくお願いします♡! (2023年3月21日 18時) (レス) @page15 id: e0b4a0dc7c (このIDを非表示/違反報告)
☆❤(ӦｖӦ｡) - 玲王にぞっこんな鈴木ちゃん可愛いー！2人が幸せになる未来を願っています！！更新期待して続きを正座待機！！ (2023年3月21日 18時) (レス) @page15 id: d787175691 (このIDを非表示/違反報告)
桜花(プロフ) - 優那さん» コメントありがとうございます!!これからの展開をお楽しみに!! (2023年1月29日 16時) (レス) id: e0b4a0dc7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜花 | 作成日時：2023年1月28日 23時
