玲王が部室に到着、隠れる凪。 ページ5
「凪くん、そろそろ起きた方がいいんじゃない?」
ゆさゆさと身体を揺すって起こす。
「ん〜……?そろそろ玲王来る……?」
「多分ね。練習に参加するか隠れるかしたほうがいいんじゃない……?」
「じゃあロッカーの中でゲームでもしてる……」
「音は消しておいてね。」
「オッケー。……Aセンパイ、匿ってくれてありがと。」
ポンポン、と頭を撫でられた。
お礼をちゃんと言える律儀なカワイイ子なのね…!
「A先輩、遅れてすみません。委員会で……」
「!御影くん、大丈夫よ!委員会お疲れさま。皆先に練習してるから合流してね。私は部室の整理あるから、着替えたらまた呼んでね。」
「はい。」
そう言ってA先輩は部室から出ていった。
委員会で迎えには行けなかったけど……凪、ちゃんと練習参加してるんだろうな……?
おっ、ちゃんと来てるじゃん。
確認したところ、ネームプレートはひっくり返されていて、来ていることは分かった。
俺も早く着替えて練習しよ。
そう思ってロッカーを開けた時だった。
「あ」
「凪!?」
俺のロッカーの中に縮こまりながら収まり、スマホゲームをする凪がいた。
「バレちった。」
「イヤお前練習は!?なんで俺のロッカーに!?」
「だってさぁ、部室快適だし……。俺ずっとここにいたーい。練習面倒い。」
「凪!弱小の白宝高校サッカー部を俺等で何とかしなくちゃなんないんだぞ!?確かにお前は天才だけど、俺はお前とサッカーやりたいの!」
「……え〜……許してくれたのマネージャーだし……」
「A先輩!?」
***
部活終わり。
「A先輩……!凪のサボりのサポートはやめてください!凪も、A先輩の弱点につけこんで困らせんなよ!」
「ご、ごめんよ〜御影くん。でもやっぱり可愛くて……!私可愛いものにはめっぽう弱いんだって知ってるでしょ〜…!」
「玲王〜……Aセンパイを責めるのはやめてあげて……Aセンパイは親切にサボらせてくれたんだし……」
「それが駄目なの!お前は俺とW杯優勝するんだから!!」
ミーティング後、私と凪くんは御影くんに残され、説教をくらいました。
凪誠士郎は階段ダッシュをサボりたい。→←快適すぎて部室から出たくない。
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桜花(プロフ) - 使い古した絡繰り人形さん» コメントありがとうございます!!黒名くんと凪くん両方の作品読んでくださりありがとうございます!!こっちの作品はちょっと更新遅れてるのでなるだけ早く更新できるよう頑張ります!!応援本当にありがとうございます! (8月14日 12時) (レス) id: e0b4a0dc7c (このIDを非表示/違反報告)
使い古した絡繰り人形 - コメント失礼します。「黒名くんにきゅんな毎日。」から来ました!面白すぎてつい一気読みしてしまいました。神ですか?いや、神ですね!?更新待ってます! (8月14日 10時) (レス) id: 28472857ff (このIDを非表示/違反報告)
桜花(プロフ) - ねう。さん» コメントありがとうございます!これからもハイクオリティ目指して頑張ります♡ (2023年1月14日 12時) (レス) id: e0b4a0dc7c (このIDを非表示/違反報告)
ねう。(プロフ) - 最推し…良い。。もう涙が止まらなかった。。かっこよすぎます好きですこの作品素敵すぎます(泣) 更新楽しみにしてます! (2023年1月13日 20時) (レス) @page23 id: dee5bda7f0 (このIDを非表示/違反報告)
桜花(プロフ) - Z𝐙zさん» コメントありがとうございます!!タイトルはめちゃくちゃ気合い入れて考えたので嬉しいです!!これからも頑張ります! (2023年1月1日 23時) (レス) id: e0b4a0dc7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜花 | 作成日時:2022年12月4日 10時