社内ベビーシッター2

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大きくなったら4




大パニックを起こしている俺の隣で三人が話している。



「大毅は仕事順調？」


「おん！今日も院長に褒められて、子どもたちとも仲良くなれてきたんやで。流星は？」


「俺もまぁ…最近は秘書やなくって、淳太くんの部屋の掃除屋になりかけてるけど…」


「ねぇ俺のことも聞いて！」


「あはは…ごめんな？片付けは昔から苦手なの流星も知ってるやろ？」


「ねぇ俺の仕事…」


「仕方ないな。秘書も掃除も頑張るわ。」


「俺のことも聞いてよー！！！」


「あぁ、のんちゃんごめんごめん。で何？」


「何？」


「こんどまた新しい雑誌にモデルで出るんやで！絶対買ってな！」


3人の話し方は昔と全く変わっていない。それぞれのポジションも。どうやら大きくなった3人は、大毅は小児科の先生、のんちゃんはモデルさん、流星は…淳太君の秘書？！


「流星！？お前、淳太君の秘書なんか！？」


「…今日はすぐ帰って寝たほうがええで。つかれとんやろ？」

熱はないな〜っておでこ触られながら。顔めっちゃ近いで。相変わらず流星の天然は変わらんな笑


だ「なんか懐かしいな〜。流星とのんちゃんと毎日ここで遊んでたもんな。」


の「うん！めっちゃ楽しかったよね〜」


り「俺ら本物の兄弟と思っとったもん」


だ「ちょっw まぁ兄弟みたいなもんやな。俺ら」


の「じゃあ、かみちゃんはおかんや！」



だ「なんでおかんやねん！w」



3人が大きくなって、仕事にもちゃんとつけてて、昔？の話を懐かしんでる。その光景を見てるとなんだか、




「……っ」


「ともどうしたん急に？ちびっこ3人が迷惑かけてる？」


大毅が慰めてくれる。


「なんかっ、よう分からんけど…みんな成長したなって」


「泣かんでやかみちゃん〜俺も泣きそうになるから〜」


「望は泣くとこあった？」


「なんや！あるやん！かみちゃんがこうやって泣いとってつられんわけないやん！」


「まぁまぁ二人とも落ち着けって。俺ら成長したけど、でも昔と変わらんよ。」


ふわっと笑う大毅。これは昔？と変わらない。流星とのんちゃんが喧嘩してるのも変わらない。


の「俺たちはずっと変わらないよー！！」


みんなの笑顔を見ながら泣いていた俺も、いつのまにか笑っていた。




つづく

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