猛攻 ページ30
ジミン君とテヒョン君の期間でしばらくお弁当作りができてなかったけど、今日からそれも再開,になったのはいいんだけど、
「ヌナ！俺にも作って！」
「じゃあ俺も！」
「・・・俺も」
3人の弟たちに囲まれている。
日曜のお昼時にジンさんの部屋に来たのが間違いだったみたいだ。
お腹を空かせた猛獣たちの巣窟に足を踏み入れてしまった感覚。
適当にごまかして部屋に戻ろうとすると、
テヒョン君は私の腰に抱きついて上目遣いで見てくるし、
ジミン君は愛嬌たっぷりの笑顔でおねだりしてくるし、
グク君に至っては顔こそ見えないけど、ぎゅっと私の服の裾を握っている。
みんなの愛嬌に心臓がドキドキ言ってるのは内緒。
でも、3人とも重い。潰れる。
「・・・ちょ、っと、
離れろぉ！」
私は3人の男たちを無理やり引き剥がす。
「わわわ、ヌナ力つよーい」
4次元呟くけど、大事なのはそこじゃない。
「まずテヒョン君とジミン君。君たち朝練があって朝早いでしょ！ヌナがお弁当作るってなったら、ヌナ３時に起きなきゃいけなくなっちゃうでしょ！おばあちゃんか！
つぎにグク君！君は高校なんだから学食あるでしょう！そっちの方が量も多いし美味しいからそっちにしなさい」
仁王立ちで鼻息荒く、どう考えても大学三年の女子に姿ではない。
3人は押し黙っている。
ーーーよし、勝った。
そう思っていた矢先、
「「「それでもヌナのお弁当食べたい！！！」」」
ーーーーこりゃ勝てんわ。
くらり、歪んだ世界で3人の男どもがこちらに駆け寄ってくる姿が見えた。
その後、ジンさんが帰ってきて猛獣どもに潰されている私を救出した後、彼らにきつーい説教(親父ギャク100連発)を喰らわせたという。
ライオン、ヒヨコ、ウサギの猛攻を受けて私は5人分のお弁当を作ることになったのである。
でも流石に5人分1人で作るのは大変だということで、ジンさんと一緒に作ることになった。
「はい！これがお弁当当番表！」
ジンさんが作ってくれた当番表にはテヒョン、ジミン、ジョングク、そしてユンギと書かれており、曜日によって私とジンさんを手伝うことになった。
月曜日はジョングク君
火曜日はジミン君
水曜日はテヒョン君
木曜日はユンギ
金曜日は毎週交代制
明日は月曜日だから、ジョングク君か。いまいち距離が縮まってない気がするから、この機会にもっと仲良くなりたいな。
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ねこ(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです！楽しそうだしいいですね〜！ (2019年7月15日 13時) (
レス) id: b5c5f58849 (このIDを非表示/違反報告)
Nini and Riri(プロフ) - 一戸建ですか？マンションですか？建物がどんなのか分かりずらいです。理解能力乏しいのでよかったら教えて下さい。 (2019年6月30日 8時) (レス) id: fde96aa48f (このIDを非表示/違反報告)
リハ(プロフ) - さくらんぼさん！ありがとうございます！頑張って更新するので、感想よろしくお願いします！ (2019年6月28日 21時) (レス) id: e47f721d9b (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ - いや〜、ハマりました！ 次回作、待ってます！ (2019年6月28日 17時) (レス) id: 9ed812cc99 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リハ | 作成日時：2019年6月25日 23時
