波乱を呼ぶ波乱 ページ22
「買えたか？」
ユンギが化粧品が入った紙袋を覗く。
「うん無事にね。バイバイ私の10万ウォン」
何もない宙に向かって私は手を振る。
「おいやめろ、アホがバレるぞ」
ユンギは呆れたようにつぶやく。
「そういえばユンギも買えた？」
「・・・あ、ぁ。いつも使ってるやつが無くてやめた」
「そっかそれは残念だね。じゃあホソクが戻ってきたら、帰ろっか」
「ああ」
ホソクの会計を待っていると
「「ヒョン！！」」
ユンギを指差して手を振る青年2人がこちらにやってきた。さっと私はユンギの背中に隠れる。
「げ、テヒョン、ジミン」
ユンギはバツが悪そうに顔を背ける。
「あー何で今顔背けたんですか！」
「酷いよヒョン」
2人はユンギの後ろに隠れていた私に視線を向ける。
「あれ、ヒョン、その人は？」
お餅みたいにもちもちしてる青年が言う。
「もしかして彼女！？」
どこから見てもイケメンな青年が言う。
「ジニヒョンから聞いてないか？新しくうちのアパートに越してきたAだ」
「ああああ！！！この方がAさんって言うんですね。僕女性って聞いたからこう、」
もちもちした青年は私を見ながら口ごもる。
「身長ちっちゃいと思ってたのか？」
「すみませんね！デカブツで！」
ユンギの返しに思わず大声で反論してしまう。
「身長なんて関係ないって、Aヌナ可愛いから身長3メートルあっても問題なし」
グッ、親指を立ててウィンクしてくるイケメン。
「あら、嬉しいこと言ってくれるんだね」
「まあね。俺ヌナに一目惚れしちゃったからさ」
一目惚れ？！
状況が飲み込めずに目をパチクリさせていると、彼らの自己紹介が始まった。
「俺テヒョンです」
そう名乗ったのはさっきのイケメン。
「僕はジミンです。よろしくお願いします」
お餅青年が名乗る。
「Aです。203号室に住んでます。よろしくね」
「えーユンギヒョンと同室なのー？」
テヒョン君は口を尖らせる。
「まあな」
ユンギは相変わらず塩対応だ。
「ユンギヒョンと喧嘩したら僕たちの部屋にきてくださいね」
「それはない、帰れジミン、テヒョン」
ユンギはジミン君とテヒョン君を押しやって先に百貨店から出て行った。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「お待たせーってヒョンは？」
「あーなんかジミン君とテヒョン君を連れて先行っちゃった」
ホソクは出入り口付近でもみ合っているユンギたちを細目で眺める。
「ーーーーー早速波乱が起きてるし」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1220人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ねこ(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです！楽しそうだしいいですね〜！ (2019年7月15日 13時) (
レス) id: b5c5f58849 (このIDを非表示/違反報告)
Nini and Riri(プロフ) - 一戸建ですか？マンションですか？建物がどんなのか分かりずらいです。理解能力乏しいのでよかったら教えて下さい。 (2019年6月30日 8時) (レス) id: fde96aa48f (このIDを非表示/違反報告)
リハ(プロフ) - さくらんぼさん！ありがとうございます！頑張って更新するので、感想よろしくお願いします！ (2019年6月28日 21時) (レス) id: e47f721d9b (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ - いや〜、ハマりました！ 次回作、待ってます！ (2019年6月28日 17時) (レス) id: 9ed812cc99 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：リハ | 作成日時：2019年6月25日 23時
