笑顔 ページ12
早速今日から始めよう。
授業が終わったあと、ユンギにカトクして校門前に待ち合わせする。
相変わらずの猫背なんだなー
のそりのそり歩いてくるユンギにふと笑みがこぼれる。
「なに笑ってんの」
ユンギは冷たい目で見てきたけど、気にしない！
「ご飯早くつくりたくて、ニコニコしてた！早くスーパーいこ！そこでジンさん待ってるって」
雪みたいに白くて細い腕を掴んで私は走り出す。
ユンギは嫌々言いながらもちゃんと付いてきてくれる。
ーーー20メートル走ってもう息が上がった。
「ま、って、」
ユンギは勝ち誇ったように私を見下ろしている。
「意外とババアだな、Aって」
「なっ！」
この雪だるま！今なんて言った！？ババアだと！？
「うるさいよ、お爺ちゃん」
「たった20メートルでギブする奴が強がんな」
ゼイゼイ息を吸う私に手を差し伸べて、「ほら、ゆっくり行くぞ」と言う彼。
なにこれ、こいつってこんないい奴だっけ？
「ん、ありがと」
差し伸べられた手をつかもうとすると、スッと手を引っ込めたジジイ。
「若いんなら自分で歩け」
ーーーーー前言撤回。
「ばーーーかーーーー」
一人歩き出したユンギの背中に大声で叫んでやる。
私の声に振り返った彼は、ニカッと笑う。
「ほら、行くぞ」
高校の時から変わらない、歯茎と一緒に眩しい笑顔。
疲れも息切れも吹っ飛んで、気づけばユンギの元に駆け出していた。
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ねこ(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです！楽しそうだしいいですね〜！ (2019年7月15日 13時) (
レス) id: b5c5f58849 (このIDを非表示/違反報告)
Nini and Riri(プロフ) - 一戸建ですか？マンションですか？建物がどんなのか分かりずらいです。理解能力乏しいのでよかったら教えて下さい。 (2019年6月30日 8時) (レス) id: fde96aa48f (このIDを非表示/違反報告)
リハ(プロフ) - さくらんぼさん！ありがとうございます！頑張って更新するので、感想よろしくお願いします！ (2019年6月28日 21時) (レス) id: e47f721d9b (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ - いや〜、ハマりました！ 次回作、待ってます！ (2019年6月28日 17時) (レス) id: 9ed812cc99 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リハ | 作成日時：2019年6月25日 23時
