［ONE PIECE］いや知らねェよ、って思ってました。今までは。-2- (ページ9)

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３５話ページ9

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『こんちゃー』

昨日と同じ様に造船所へ入る

｢お、来たな！ここの裏港になってんだ！そこに置いてあるぜ｣

はい、とお金を渡してお礼を言う

『ありがと、』

｢いやいや！早速実物を見てやってくれ！｣

『うん』

昨日の兄ちゃんは？とか聞いてこない辺りこの人いい人だ

連れられるままに歩けば、目の前には昨日カタログで見た船

想像以上に綺麗な船だった

『うん、気に入った』

船の奥に見える太陽のせいか、船が輝いて見える

｢操縦は分かるか？｣

『一応分かる』

｢そうか！なら、貰ってくれ！｣

『大事にする。ありがとう』

１つ礼をしてここに来る前に買っていた食糧やら荷物を船に積んでいく

おっちゃんも手伝ってくれた

｢じゃ、俺は戻るぜ｣

『うん、じゃーね』

お世話になります、と一言呟いてから船に乗り込み、風を受ければゆっくりと船が進んだ

『私の船旅は、今日からだな』

ワクワクする

まぁ同じくらいに恐怖もあるけど

マリンキャスケットを被り直して、前を見つめた

海は広い

会えるかは分からないけど、この広い広い海に浮かぶ船の上で、兄妹弟に会いたいな

夢が、１つ増えた

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