［ONE PIECE］いや知らねェよ、って思ってました。今までは。-2- (ページ5)

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３１話ページ5

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｢嬢ちゃん、見たところ旅人か？｣

『情報屋してんの。ラークスパーって名前広めといてよ』

お兄さんが座ってる前においてある机に頬杖をついて言えば快く引き受けてくれた

｢そうそう、護身用だったか？
拳銃か短剣がいいと思うが…｣

『あー、銃かな…コンバットマグナム1丁で』

はいよ、と言って歩いていったお兄さんの背中に声をかける

『…お兄さんさ、何隠してんの？』

軽く動きが止まったのを見逃すほど私は馬鹿じゃない

『例えば』

ゆっくりとお兄さんの方に歩きながら言葉を紡ぐ

『私が魔法使いだったとして、
その魔法を込められる拳銃があったとしよう

私がそれを欲しいと思うのは、普通でしょう？』

そう思わない？とお兄さんの真後ろに立って聞く

｢つまり？｣

『隠してるものさっさと差し出せ』

脅しは、いい笑顔を添えて完成です

とか思ってたら返ってきたのは笑い声

｢あっはっはっはっ！嬢ちゃん、面白いな
うん、気に入った！｣

なんか気に入られた

やったね(真顔)

ちょっと待ってな、と待たされて数分

お兄さんの手には青と赤のそれぞれ黒の装飾が入った2丁の拳銃

『綺麗な色…』

｢だろぉ？この青いのが蒼銃(ｿｳｼﾞｭｳ)、赤いのが紅銃(ｺｳｼﾞｭｳ)
両方共、能力者の能力を込める銃なんだが…｣

なるほど、私が能力者なのかが気になるとな

杖を出して元の大きさに戻し、くるっと回す

『能力者ではないけど、使えるんじゃない？』

｢何言ってんだ、嬢ちゃん｣

『ちょっとかして』

蒼銃を受け取って構える

『魔導石色。ブルー、ロック』

魔力を銃の方へ送って、トリガーを引いた

パンッ___

｢うおっ！？｣

あ、ゾロさんの顔スレスレに飛んでった

でもって放ったの氷だから壁凍っちゃった

『ごっめーんゾロさんわざとじゃないのー(真顔)』

｢テメェ真顔で何言ってんだ！死ぬとこだわ！｣

『だから謝ってるでしょうるさいな』

人を殺しかけたやつの態度じゃねェ、ともう諦め気味のゾロさん

私の性格よく分かってるじゃん

言っても無駄と理解したな、はっはっはっ(真顔)

｢じょ、嬢ちゃん…今どうやって撃ったんだ…？｣

『あァ。私ね、魔法使いなの』

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