５３話 ページ28
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『帰ってこなきゃ良かった』
｢あらら、そんな事言わないでよ｣
何でこんな奴寄越すかなぁ、海軍も
『海軍大将、青キジ…』
｢もてなされるとは思ってなかったよ｣
｢お嬢、昼食は如何致しましょう｣
今の状況でそんな事聞ける君の神経を疑うよクロカ
『レイリーさん助けて…』
机にぐたっとなりながらそんな事を言えば、驚いた声をあげられた
｢へぇ、冥王と知り合いなのか｣
『んなのどうでもいい、で？要件は？』
どうせ本部来てとかそーゆー…
｢海軍本部についてきてもらいたいんだよね｣
…ビンゴ
『いいよ』
｢軽いね｣
ONLYALIVEの時点でこーなるのは予想してたし
だからこそ、クロカにもてなせって言ったんだし
『じゃ、お願いがあるの』
｢何？｣
『シャボンディパークでデートしよ』
頬杖をついて首を傾げつつ言えば、また驚いてる
｢おじさん、君みたいな可愛い子からデートのお誘いされるとか思ってなかったよ｣
『私もそんなつもり無かったよ』
この人と居るの楽しそうじゃん
面倒事嫌いそうだし、同じ物を感じる
｢そんな事言って…逃げる気じゃないの？｣
『ふわぁ…んな面倒臭い事しないって』
渡されたジュースを飲みながら言う
飲む？と渡せば受け取ってくれた
『青キジさんと居ると飽きなそうと思っただけ』
｢嬉しい事言ってくれるじゃないの｣
『で、どーすんの？』
｢まァ…いいか｣
逃げたら捕まえればいいし、とか思ってそう
逃げる気無いしそんな事にはなんないけど
『じゃ、クロカ。暫く戻んないと思うから』
｢お気を付けて行ってらっしゃいませ｣
『ん。命令、船誰にも触らせんな』
｢御意にございます、我が主｣
｢じゃ、行こっか｣
差し出された手を握って笑いかける
｢ぁ〜、惚れちまうよ？お嬢ちゃん｣
『別にいーよ、私は惚れないから』
｢そんな自信満々に言われちゃ傷つくじゃないの｣
『事実』
まぁ、退屈しなきゃ何でもいいか
『ねェアイス食べたい』
｢俺のお金尽きちゃうよ嬢ちゃん｣
『私は別に構わない』
｢酷いじゃねェの｣
『とか言いつつ買ってくれる青キジさん好き』
はぁ、と溜息をつきながらほんとに買いに行ってくれた
優しいわー
それで
『何の御用でしょうか』
｢俺達に捕まってくれよ、お嬢ちゃん？｣
『嫌だよ、死ね』
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作者名：祥 x他2人 | 作者ホームページ：http://Nano
作成日時：2017年11月14日 1時
