［ONE PIECE］いや知らねェよ、って思ってました。今までは。-2- (ページ19)

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４４話ページ19

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地下への扉の前に着く

入ろうとした所で視界に誰かが映った

自分に伸ばされた腕を掴む

そのまま扉の外へと引っ張り出せば

『…あのマント男のお仲間か』

｢え！？知り合い！？｣

女の子が出てきた

いや女の子というか、多分私よりも年上だから女性？

まぁ何でもいい

『知り合いじゃありません、私は情報屋です。』

よく分かってない女性を他所に地下へと入っていく

｢お嬢、お気をつけてくださいね｣

『転けたりしない』

｢そういう意味ではなく…｣

無論、分かっている

この後ろを付いてきてる女性が私に手を出さないなどと思ってはいない

カツカツ、とブーツを鳴らして牢の前に立った

『悪の正義に反抗する勇気を持った方達
ここから出て居るべき場所へと戻ろう？』

ガチャ、と牢の鍵を開けていく

涙ながらにお礼を言われるのも2回目となれば慣れたし、今回は自発的な救出だ

あの大佐に腹が立ったからというだけだけれど

『行くよクロカ』

｢待って｣

全員を出し終えて自分達も出口へ向かおうとした時、呼び止められた

『何か』

｢あなた達は何者なの？どうしてこんな事を？｣

少しだけ悩んで、答える

『私達は情報屋ラークスパー。解放をしたのはタダの気まぐれと…あの変態な大佐に腹が立ったから』

それだけ、と肩を竦めてみせてからもう1度出口へと向かう

呼び止められる事は無かった。

意気揚々と外に出た私達を待ち構えていたのは大勢の海兵

｢貴様らは反逆の罪に問われている！今すぐに降参せよ！｣

じー、と全員の目を見ていく

…あの人かな

『偽りの、名ばかりの正義に飽き飽きしている人とか居ない訳？』

下がってて、と小声でクロカに伝え、前に出る

『私が相手してあげる』

蒼銃を出して構える

誰かがこっちに発砲した瞬間、戦闘が始まった

足元を打って凍らせる

銃を投げて直し、背にした鉄パイプを手に取る

手ごと武装色を纏い、敵を薙ぎ払っていく

クロカに近付いた敵はマグナムで打つ

さっき決めた人の前に鉄パイプを振り下ろした

『あとは君だけ』

｢や、やるならやれ！｣

その瞳は、真っ直ぐ私の目を見つめる

『君は大佐に脅されて無理矢理島民を牢に入れていた。そこへ大佐を倒す敵が現れ、君は島民を解放し、本部に連絡を取った』

それでいい？と聞けば涙を浮かべながらその海兵は笑顔で頷いた

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