＃１２ ページ12
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あれから2日経った
相変わらずルフィ君の教育は大変だ
教えた事片っ端から忘れていくし
正直居ない方が助かる
デザートをテーブルに置いた時、グラスの割る音がやけにフロアに響いた
｢見ろ…!!首領クリークの海賊船だ…!!!｣
誰かが発したその言葉に窓の外を覗く
ドクロの横に砂時計がついた海賊旗を掲げた、ボロボロのガレオン船がそこにはあった
｢ギンの奴、お前らに恩返しに来たのかなァ｣
『…ルフィ君それ本気で言ってる？』
呑気な事を言ってるルフィ君に半ば呆れ半分で笑う
恩返しにわざわざ本船で来るかよ
まぁでも、その本船も自然現象のせいかなんかでボロボロだけど
ガチャ、とドアを開けて入ってきたのはギンに支えられて立っているのがやっとな大男
きっとあれが首領クリークだろう
｢すまん…水と…メシを貰えないか…金ならある、いくらでもある｣
｢ハラへってるみたいだな｣
｢どういうこった…｣
呟くルフィ君とサンジを横目で見てからクリークに目線を戻せば、フラリと前のめりに床に倒れた
｢お願いだ!!船長を助けてくれ!!このままじゃ死んじまうよ!!!｣
ギンが叫んでクルリと厨房に足を向ければ、隣に居たサンジも同じく歩き出す
厨房で、2人横に並んだ
｢…お前は別にいいんだぜ｣
『あら、美味しいご飯に美味しいデザートがつくのは当然でしょ？』
｢はっ、そうかよ｣
ギンの時と同じようにさっぱり系のデザートを作ってよし、と呟けば、全く同じタイミングでサンジも同じ事を言った
顔を見合わせて笑い、それぞれを手に持つ
厨房を出ればクリークが土下座で頼み込んでいた
｢おい、そこをどけパティ｣
サンジがパティを蹴り飛ばして、ギンに持ってきた料理を渡す
｢ほらよギン、そいつに食わせろ｣
｢サンジさん、レイスさん!!｣
すまん！と泣きながら口に料理を掻き込む姿に少しだけ頬を緩めた
｢おいレイス、サンジ!!すぐにその飯を取り上げろ!!｣
後ろから聞こえてきたカルネの声に顔だけ向ける
｢てめェらそいつがどういう奴だか分かってんのか!!?｣
勝ち続ける為に手段を選ばずここまで上り詰めた男、それが東の海の覇者、ダマし討ちのクリークらしい
｢そんな外道は見殺しにするのが世の中のためってもんだ!!｣
空気の動く気配に、思わずサンジの襟首を引っ張る
次の瞬間、構えてもいない私にラリアットが綺麗に入った
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祥(プロフ) - こねこさん» わぁぁ！ありがとうございます(*´ω｀人)頑張りますねっ！ (2018年1月10日 6時) (
レス) id: cb00cb1df7 (このIDを非表示/違反報告)
こねこ(プロフ) - こんばんは^^*とても面白いです…！更新頑張ってくださいね！応援してますっ (2018年1月9日 18時) (レス) id: be237ed739 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：祥 x他1人 | 作者ホームページ：http://Nano
作成日時：2017年12月27日 4時
