3喧嘩 ページ5
竜胆「でっか…」
竜胆が思わず声を出した
灰谷兄弟はあれから直ぐに噂の風呂屋へと向かった
ガリ男に地図を送ってもらい着いたはいいが、いかんせん想像以上にでかい
蘭「規模が温泉じゃなくね〜？最早旅館じゃん」
大抵の事には驚かない蘭ですら驚く始末だ
竜胆「でも、噂はマジっぽいよ」
竜胆の目線の先には沢山の不良
蘭「とりあえず入ってみるか」
店に入ると外に本当に不良がいるのかと疑いたくなるほど、内装は上品かつ豪華だった
雰囲気はThe･和風
提灯の形をした電気、仕切りのある個室、畳のリビングなど日本を感じさせる物ばかり
だが客は皆やはり不良やギャルばかり
真面目そうな者などはいない
竜胆「なぁ、受付って何処？」
「あ？誰だ…灰谷兄弟！？」
竜胆が声を掛けると、振り返った不良は2人を見て頭を下げた
竜胆はそうでもないが、受付が何処か分からない蘭は少々機嫌が悪い
不良は慌てて2人に受付場所を教え、そそくさと走り去った
受付に向かうと優に80歳を超えているであろう、優しく笑うおばあさんが立っていた
蘭「おばあちゃん、受付ここで合ってる？」
おばあちゃん「あら、初めて見る顔ね。合ってるわよ、入っていくかい？」
竜胆「あー、俺ら刺青入ってんだけど、入っていいってマジ？」
普通の温泉ならば、刺青の入っている客はお断りだ
もしかすると流石に刺青OKは噂に過ぎないかもしれない
おばあちゃん「いいよ、気にしなくても大丈夫よ」
竜胆「え、マジで？」
蘭「ホントにいいんだ」
竜胆「何で刺青OKなの？」
おばあちゃん「”まーちゃん”が刺青を入れてるからねぇ、刺青でお風呂に入れない人の為に、このお店はいい事にしたのよ」
蘭･竜胆「まーちゃん？」
おばあちゃん「このお店のオーナーだよ、孫みたいだから、まーちゃん。まだ17歳なのに、とっても賢くて優しいのよ」
竜胆「17歳って、俺と同い年じゃん…」
蘭「おばあちゃんがオーナーじゃないんだ」
おばあちゃん「元々は、主人とやってたんだけどねぇ。主人が死んで、私ももう歳だからお店を畳もうと思ってたの。そんな時に、まーちゃんが来たわ。小さい頃、来た事があるから失くしたくないって言って、お金を出すから続けて欲しいって。改装の手続きから何まで、全部まーちゃんがやってくれたのよ。デザインや、ここのルールもね」
竜胆「デザインはともかく…」
蘭「これ1人で全部何とかするってホントに17歳…？」
おばあちゃん「仲良くしてあげてね」
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rina - すごい面白いです。応援してます。 (2022年12月11日 15時) (
レス) @page12 id: 265817b150 (このIDを非表示/違反報告)
エリウ(プロフ) - 千珠さんとお友達さんありがとうございます！嬉しです！これからも応援よろしくお願いします！ (2022年11月25日 23時) (レス) id: 7a0bf131de (このIDを非表示/違反報告)
千珠 - 設定から神😂マジ最高っす！！友達から面白いって言われて見に来て、マジで好き、ってなりました(語彙無)ゆっくりでいいんで更新頑張ってください😊 (2022年11月25日 14時) (レス) @page2 id: a7c4982119 (このIDを非表示/違反報告)
エリウ(プロフ) - ありがとうございます- ̗̀ ( ˶'ᵕ'˶) ̖́- (2022年11月17日 21時) (レス) id: 7a0bf131de (このIDを非表示/違反報告)
奏 - いい、ものすごいいいです……頑張ってください！待ってます！ (2022年11月17日 21時) (レス) @page8 id: 59220ffc51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エリウ | 作成日時：2022年11月8日 0時
