28 ー炭治郎sideー ページ31
ー炭治郎sideー
「鬼殺隊の精霊」
その言葉を呟いた俺は、
初めて見るその精霊を肉眼に焼き付けていた。
今朝、蝶屋敷の周りで掃き掃除をしていた俺は、
屋敷の前を偶然通りかかった宇髄に声をかけられ
今に至る。
新しい任務の用事で本部に呼ばれた彼は
気前よく、この広すぎる敷地内を
俺に案内してくれていたのだった。
A「興味ないの、そういうの」
捨て台詞のように、
俺たちに向かってそう言った彼女は
再び、青光りする芝生の上に堂々と寝転がった。
こんなところで仰向けになっても怒られないのは、
きっと彼女だからだろう。
俺がここでうたた寝でもした暁には、
この本部の敷地から引きずり出されるに違いない。
………綺麗だと思った。
まるで白鳥でも見ているのかと思う。
漆黒の髪に、凛とした顔。
左目は、基本的に前髪に隠れてしまっているが、
先程彼女が宇髄に飛びついた際にだけ
一瞬姿を現したのを俺は見逃さなかった。
艶やかな髪と同色である右目とは
似ても似つかない左目。
それは藍色だった。
衝撃だった。
まるで世界の中で一等綺麗な湖の水面ような色と、
そこに反射する月のような輝きだった。
正直痺れた。
好きになる、とかそんな安易な感情ではなく、
ただただ綺麗なのだ。
山上から絶景を見ているような、
そんな感覚に似つかわしい。
A「お館様は素敵な人だと心から思ってる。
それなりに恩義も感じているし、
何より杏寿郎さんが尊敬なさるお人。
できる限りのことはして差し上げたい」
寝転んだままの精霊の言葉に、
宇髄は何とも不満げだった。
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まるまるもりもり(プロフ) - さねみん推し(だが渋い槇寿郎も好き)さん» たしかにそうですね！そうすぎますね！！！！！書き直させていただきます！的確なご指摘本当にありがとうございます(TT) (2021年3月14日 11時) (
レス) id: 1253c02f70 (このIDを非表示/違反報告)
さねみん推し(だが渋い槇寿郎も好き) - すいません・・・「エピローグ」の所、物語の最初なので「プロローグ」の方がいいんじゃ・・・(^_^;) (2021年3月14日 6時) (レス) id: ff085d1bee (このIDを非表示/違反報告)
まるまるもりもり(プロフ) - 凪子さん» 凪子さん、素敵なコメントありがとうございます^ ^ そうですよね！煉獄さんは身分差は気にしない素敵な人ですよね(*^^*) 凪子さんにもっと楽しんでいただけるように、頑張ります！！ (2021年3月13日 23時) (レス) id: 1253c02f70 (このIDを非表示/違反報告)
まるまるもりもり(プロフ) - 衣世さん» 衣世さん＾＾コメントわざわざありがとうございます！とても嬉しいです(^-^)ハッピーエンドになるように頑張りますね！！ (2021年3月13日 23時) (レス) id: 1253c02f70 (このIDを非表示/違反報告)
凪子(プロフ) - 身分の差…煉獄さんは気にしないと思いたいです！展開を楽しみにしています(^^) (2021年3月13日 8時) (レス) id: 33c3d87eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わたあめ | 作成日時：2021年3月12日 20時
