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ーAside ー
A「….ふう」
汲んできた冷水で米を洗い始めると、
トタトタと小さな足音が聞こえてくるので
私は背を向けたまま声を掛ける。
A「千寿郎さん、まだ寝ていてください」
私の反射速度に少々驚いたのか、
彼が息を呑むのが分かった。
千「ダメです、Aさん!
Aさんはつい先ほど
兄上と一緒にお帰りになられたばかりですよね!
だから朝ごはんは僕がっ」
A「千寿郎さん」
私は米をとく手を止め、
自分の着ていた羽織を丁寧に脱ぎながら
彼の元へ駆け寄った。
A「朝は冷え込みます。
あなたのお体に触ることがあれば
私が怒られてしまいます」
そう微笑みながら、まだまだ幼い彼の肩に
私の羽織を着せる。
彼の体はいまだにしっかりと熱を帯びていて、
彼が今さっき起床したばかりだということを
証明していた。
私の笑顔に少し頬を赤らめながら、
困ったように笑う彼の頭を、
いつものように撫でた。
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まるまるもりもり(プロフ) - さねみん推し(だが渋い槇寿郎も好き)さん» たしかにそうですね!そうすぎますね!!!!!書き直させていただきます!的確なご指摘本当にありがとうございます(TT) (2021年3月14日 11時) (レス) id: 1253c02f70 (このIDを非表示/違反報告)
さねみん推し(だが渋い槇寿郎も好き) - すいません・・・「エピローグ」の所、物語の最初なので「プロローグ」の方がいいんじゃ・・・(^_^;) (2021年3月14日 6時) (レス) id: ff085d1bee (このIDを非表示/違反報告)
まるまるもりもり(プロフ) - 凪子さん» 凪子さん、素敵なコメントありがとうございます^ ^ そうですよね!煉獄さんは身分差は気にしない素敵な人ですよね(*^^*) 凪子さんにもっと楽しんでいただけるように、頑張ります!! (2021年3月13日 23時) (レス) id: 1253c02f70 (このIDを非表示/違反報告)
まるまるもりもり(プロフ) - 衣世さん» 衣世さん^^コメントわざわざありがとうございます!とても嬉しいです(^-^)ハッピーエンドになるように頑張りますね!! (2021年3月13日 23時) (レス) id: 1253c02f70 (このIDを非表示/違反報告)
凪子(プロフ) - 身分の差…煉獄さんは気にしないと思いたいです!展開を楽しみにしています(^^) (2021年3月13日 8時) (レス) id: 33c3d87eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:わたあめ | 作成日時:2021年3月12日 20時