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ーAside –


今朝のプチ騒動もことなく収まり、

屋敷内は平凡を取り戻していた。




外の掃き掃除をする千寿郎の、

束ねた髪が崩れてきてしまっていたので


それを私は丁寧に直していた。





まだまだ細い毛質の彼は、

杏寿郎と比べ、まとめあげるのは難しい。





杏寿郎も昔はこうだったなと、

いつも彼の髪を結うと思い出す。



A「最近はご自分で結んでしまわれることが

  増えましたね。

  私の結い方にご不満ですか?」



そう言って、

私は彼の髪を優しく後ろへ引いてくる。




少し癖のある彼らの髪は

櫛との相性が良くないので

私はいつも指を使う。




その際、彼らの頭皮に優しく触れるように

束ねていくのだった。



そうすると彼らはいつも気持ちよさそうにするのを

私は知っている。





千「不満なんてそんな!

…ただ、自分でできることは自分でしなければ

Aさんの仕事が増えてしまうばかりです。


もう僕も、子供のままではいられません」





一つに綺麗にまとまった彼の髪を眺め、

口を尖らせた。




親離れされる親の気持ちがわかるような

そんな気がするのだった。



 
私はそのまま親のような気持ちで、

まだまだ小さい彼の背中を優しく撫でるのだった。




A「そうですね...」




その後、お風呂上がりの杏寿郎が

髪を結んで欲しいと私の元へ走ってきたので、



千寿郎と二人で隠れて笑うのであった。

10→←8 ー杏寿郎sideー



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設定タグ:鬼滅の刃 , 煉獄杏寿郎 , 宇髄天元   
作品ジャンル:恋愛
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まるまるもりもり(プロフ) - さねみん推し(だが渋い槇寿郎も好き)さん» たしかにそうですね!そうすぎますね!!!!!書き直させていただきます!的確なご指摘本当にありがとうございます(TT) (2021年3月14日 11時) (レス) id: 1253c02f70 (このIDを非表示/違反報告)
さねみん推し(だが渋い槇寿郎も好き) - すいません・・・「エピローグ」の所、物語の最初なので「プロローグ」の方がいいんじゃ・・・(^_^;) (2021年3月14日 6時) (レス) id: ff085d1bee (このIDを非表示/違反報告)
まるまるもりもり(プロフ) - 凪子さん» 凪子さん、素敵なコメントありがとうございます^ ^ そうですよね!煉獄さんは身分差は気にしない素敵な人ですよね(*^^*) 凪子さんにもっと楽しんでいただけるように、頑張ります!! (2021年3月13日 23時) (レス) id: 1253c02f70 (このIDを非表示/違反報告)
まるまるもりもり(プロフ) - 衣世さん» 衣世さん^^コメントわざわざありがとうございます!とても嬉しいです(^-^)ハッピーエンドになるように頑張りますね!! (2021年3月13日 23時) (レス) id: 1253c02f70 (このIDを非表示/違反報告)
凪子(プロフ) - 身分の差…煉獄さんは気にしないと思いたいです!展開を楽しみにしています(^^) (2021年3月13日 8時) (レス) id: 33c3d87eb8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:わたあめ | 作成日時:2021年3月12日 20時

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