番外編☆10 ページ45
・
｢ちょ、ちょっと待って太輔。｣
｢待てないって。｣
｢そんな突然言われたら頭ついていかないよ。｣
｢突然じゃないよ、俺はずーーっと考えてた。｣
太輔は私の上から離れて、カバンから小さな箱を出した。
それを見たらわかる、本気なんだ。
私のために、ちゃんと考えてくれてたんだ、
｢……っ、｣
どんどん視界がぼやけて太輔の手元が滲んだ。
ゆっくり小さな箱を開けて太輔は私の顔を見つめて微笑む。
｢……待たせてごめん。｣
｢……。｣
｢寂しい思いさせてごめんな。｣
｢…ううんっ、｣
｢これからずっと、俺の傍にいて欲しい。｣
｢……。｣
｢Aのこと一生俺が守りたい、幸せにする。｣
｢……。｣
｢……A？｣
｢……ありがとうっう、う｣
嬉しすぎて幸せすぎて、現実だって信じられない。
自分の指にぴったりはまった指輪が、キラキラと輝いた。
｢ほん、とに、私でいいの？｣
｢何言ってんの、Aしかやだよ。｣
太輔は本当に言葉選びが上手で
それは出会った時からで
すべての魅力に吸い込まれて虜にさせられる。
私がこんなに素敵な人と結ばれるなんて思ってもみなかった。
大好きな人と一緒になれるのが、こんなに幸せだなんて知らなかった。
・
｢私も、太輔のこと幸せにする。｣
｢もう十分幸せにしてもらってるよ。｣
｢ううん、もっともっとだよ。｣
私は自分から太輔に唇を重ねた。
直ぐに引き寄せられて、もっと深く、深くなっていく。
あんなに切なかった自分からのキスが
こんなに愛しくて甘くて幸せなものなんて知らなかった。
これからもずっとずっと
一緒に歩んでいこうね。
＿＿＿＿Fin.
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ぱん(プロフ) - 桃色さんさん» 藤ヶ谷くんとそんなことになったら眠れませんよね笑(*ﾟ∀ﾟ*)続きもよろしくお願いします！！ (2020年1月27日 7時) (
レス) id: a126447306 (このIDを非表示/違反報告)
桃色さん - 結婚したら毎日こうなるのかな？と思ったら自然と笑みがこぼれたりしますよね。あんな事やこんな事とか。また幸せが続くといいですね。続き待ってます。 (2020年1月27日 0時) (レス) id: f0b607ac31 (このIDを非表示/違反報告)
ぱん(プロフ) - 桃色さんさん» コメントありがとうごさいます…！ぜひこれからの展開も楽しみに読んでいただけれたらと思います(*´∀｀) (2020年1月20日 16時) (レス) id: a126447306 (このIDを非表示/違反報告)
桃色さん - いい話しですね。忘れられない、けど何か思い出してしまう。そんな切ない感じの、私も気持ち分かりますし、好きですよ。続き待ってます。 (2020年1月20日 0時) (レス) id: f0b607ac31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Nanami | 作成日時：2020年1月12日 23時
