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変わり映えしないAの部屋。
プレゼントしてお気に入りだと言ってくれたフレグランスもそのまま。
小綺麗な部屋は生活感がまったくなく、最近の忙しさを感じさせている。
「適当にくつろいでて」
コートと鞄をソファにかけて、腕まくりをしてキッチンに立つA。
この光景も久しぶりだ。
「お腹、すいてる？」
大我「あ、俺作ろっか？最近料理してるよ」
冷蔵庫をあければ炭酸水とお酒。それとお皿に入っているゆで卵のみ。
大我「……………お前ちゃんと家帰ってんの？」
「最近、外食とか多くてこんなにはやく帰ったの実は久しぶりなの。」
"寝るために帰ってるようなもんだったからさ、最近"
いくら繁忙期とはいえ…ほぼ社畜。
どこでも仕事でどこでとタレントのこと考えて、家にいても北斗や俺に振り回されて
大我「……ほんとに、ごめん、」
「……え？」
大我「おれほんっとに、Aのこと悲しめてばっかだよね」
本当に情けない自分に反吐が出る。
「……」
大我「ひぁいっ！」
「ふはっ、笑」
Aの冷たい手が俺の頬に触れた。
ほんとに冷え性なのは変わりないんだね。
「大我は、本当に優しい」
大我「またそれ？」
「確かに、昔の大我は正直怖かった。もう無理かもって自分が弱くなって惨めになって別れた。
でも今はもう怖くない」
"ほらね"
そういって溶けそうな笑顔で俺の頬を両手で包んだ。
冷たい手…
その手が俺の体温で温かくなっていく
大我「………色んな仕事と重なってて、イライラしてた。
Aを傷つけるつもりはなくて、俺はお前の泣いてるところは1番見たくない。笑ってて欲しい。
その優しい笑顔が好きだから。」
「………うん」
大我「好きだ。
やっぱり好きだ。Aのことが」
「……大我。」
大我「………返事はきかないっ！」
「へ！？」
大我「今はきかないっ！！」
「…ふふっ、まぁ、とりあえず座って？」
ｺﾄﾝ
可愛いカップを机の上に置いて座ったA。
俺もAの正面に座った。
カップを持てばホワッと香る蜂蜜と少しの生姜。
「喉にいいやつだから、大丈夫だよ」
乾燥のこの寒い季節。
喉の弱い俺たちは2人でいつもこうやって温かい飲み物を飲んでたな。
「……大我、私の話をきいてくれる？」
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嶺(プロフ) - りなさん» コメントありがとうございます。これからもよろしくお願いします🥰 (2021年12月4日 15時) (
レス) id: 6c33eed7ba (このIDを非表示/違反報告)
りな(プロフ) - 面白くて一気に読んじゃいました、！更新待ってます🥰 (2021年11月30日 5時) (レス) id: 419554672b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嶺 | 作成日時：2021年11月29日 18時
