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Taiga
黒のタートルネックにキラキラと光るゴールドのネックレス。
隣で運転する彼女の横顔を見るのは懐かしくて無性に涙がでそうだ。
黒だった髪色はすこし色が抜けて茶色。
長いさらさらの髪はそのままで少しだけ痩せてしまっている。
「…最近、北斗が怖いんだ。」
大我「え？」
「…キスされた」
大我「北斗に」
手の早い北斗、他の男にキスをされたという嫉妬心むき出しにして思わず少し不機嫌な声をだしてしまった。
ギュッと革のハンドルが握られて、俺も今彼女を怖がらせてしまっていると我にかえる。
大我「……いつ？」
「昨日、家に来たの。
深夜1時くらいに電話があって、私の部屋のライトがついてて家に起きてることをしったみたいなの。
今から会いたいって言われて、断れなくて会った」
大我「深夜って…」
北斗ってその時間寝てそうだけど…
昨日は遅くまで仕事だったのだろうか。
だとしても電気ついてるなんていちいち確認するか？
「…拒まないでよ。俺、Aがいないと生きていけない。そう言われてキスされた。」
信頼していて相談していた北斗からそんなことを言われるとは思わなかったのだろう。
苦しそうに悲しそうに彼女は鼻を啜りながら話を続けた。
「北斗が私に好意をむけているのは薄々感じてた。」
鈍感な彼女はきっと気づかない。
樹はそういったけど北斗はやっぱりわかりやすすぎたんだ。
「大我と別れた途端同じマンションに引っ越してきたみたいなの。何故か私の仕事時間把握してたり、大我や樹の話をすると少し声を低く話すの。高校生の時だって私たちはクラスは違かったそれに…コースだって違うのに私の人間関係にいち早く気が付いた。」
大我「…仕事時間把握って…」
Aはタレントではないから俺たちのように誰かにスケジュールを管理されることはないはず。
それに昨日の深夜1時くらいに電話となライトがついてたって……
大我「A、今日俺ん家きな」
「え？」
大我「2人きり嫌なら今から慎太郎か樹呼ぶけど」
「いや、家帰るよ？私は明日仕事だし！なんなら資料家にあるし」
大我「じゃぁ俺がお前の家にいく」
「へっ！？」
大我「なんか、心配。お前なんかほっといたら壊れそうで怖い。」
俺はそう彼女に強めに言って半ば強引に自宅に向かわせた。
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嶺(プロフ) - りなさん» コメントありがとうございます。これからもよろしくお願いします🥰 (2021年12月4日 15時) (
レス) id: 6c33eed7ba (このIDを非表示/違反報告)
りな(プロフ) - 面白くて一気に読んじゃいました、！更新待ってます🥰 (2021年11月30日 5時) (レス) id: 419554672b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嶺 | 作成日時：2021年11月29日 18時
