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〇Taiga
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いちばん広いレッスン室の端で俺たちのHiHi Jetsと打ち合わせをしているA。
俺たちより入りははやかったから到着した頃にはもう彼女は仕事。
つまり俺も北斗も…一言も話せていない。
北斗「……………」
無言で俺の隣の椅子に座ってペットボトルの水を飲みながら俺の事をじっと見つめる北斗。
なになに驚いた…普段こんなことしないし、話しかけて来ないじゃん
大我「え、なに」
二日酔いで水をがぶ飲みして…なんて所を見られるの恥ずかしいんだけど…
北斗「……手、振り払われたことある？」
背もたれに寄りかかりながらため息。
さっきまで俺の方に向いていた視線はまっすぐ前を向いていた。
なんだ？この質問…あまりにも突然すぎだ
大我「ないよ…そんな嫌がることしたことないし」
北斗「ふぅん」
大我「え゛したの！？」
北斗「別に一夜を共に過ごした仲ってだけ。」
大我「……は？」
ヒヤッとした汗が背中を辿って俺の体はみるみるうちに冷えて寒気した。
北斗「……京本はどうなのかなーって……思って？」
ﾌﾟﾂﾝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
大我「………っ！なにしたの」
北斗「いった…」
俺は椅子に座る北斗の両肩を力強く握りしめた。
驚いた北斗は顔を歪め、流石のメンバーも驚いていた。
優吾「お前ら何してんだよ！」
慎太郎「いくらなんでもそれはやばいって！」
大我「一夜を共に過ごしたって……なにそれ」
北斗「言葉のまんま」
樹「…………北斗、お前……」
大我「……ありえないんだけど、なんだと思ってんのAのこと」
北斗「…………京本はAに優しくしていいのに俺は駄目なの？」
樹「ちょっ！きょも…！」
腹が立った。
北斗の一言で俺は頭に血がのぼり、北斗の肩をそのまま離した。
強めにやればよろける北斗。危うく椅子から落ちそうにもなるくらい。
大我「…………信じられない」
北斗「……京本こそ…ずるくない？」
北斗はそれだけ小さな声で言った。
その後すぐ椅子をひき、大部屋を出ていった。
振り返れば困った顔をするHiHi Jets。
顔が青ざめているAがいた。
大我「…………はぁ」
結局彼女は誰でも良かったんだ。
俺じゃなくて北斗を選んだ。
心臓がぎゅうっと痛めつけられた。
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嶺(プロフ) - りなさん» コメントありがとうございます。これからもよろしくお願いします🥰 (2021年12月4日 15時) (
レス) id: 6c33eed7ba (このIDを非表示/違反報告)
りな(プロフ) - 面白くて一気に読んじゃいました、！更新待ってます🥰 (2021年11月30日 5時) (レス) id: 419554672b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嶺 | 作成日時：2021年11月29日 18時
