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#北山side



「たま…っ!」






鳥居に着くと、ソワソワと落ち着かない様子の玉がいて、俺たちの顔を見るなり安心したような様子を見せた。





「ごめん…みつもAちゃんも」





へにゃへにゃと今にも泣き出しそうな玉の肩にバシッと手をおいた。





「今はとりあえず早く見つけねぇと!」






俺の顔を見て大きく頷くと、“俺こっち探すわ!”って人混みに消えていった。









そんな玉を見送ってからクルッと後ろを振り向くと、目をうるうるさせたAちゃん。





「じゃあ行ってくるから」


「私も行く!」


「だーめ」






不安でいっぱいのAちゃんの正面から両肩に手を置いて、目線に合わせて少しかがんだ。







「Aちゃんも迷子になっちゃったら話にならないでしょ?」


「そうだけど…」






そりゃ心配だよな〜って。あんなに仲良い友達だもん。









「大丈夫、俺がちゃんと見つけてくっから」









今でも泣き出しそうな顔をするその

頭をくしゃっと撫でると“うん、”と小さく返事した。








「これから俺が言うこと、ちゃんと守って待ってるだよ、わかった?」



「わかった」



「まず、ケータイは手に持っとくこと。んで、なんかあったらすぐ連絡して?俺もちゃんと手に持っとくから。」



「うん」




「それから、変な人には絶対についてかないこと。 そんで、ここから何があっても離れるなよ」



「うん、わかった」







“わかった”って返事はするくせに、どんどんうつむき始めてるし。









「…A」









ぬいぐるみをぎゅっと抱えて俺を静かに見つめる。









「…花火までには帰ってくるから」









頭をくしゃっと撫でてから、抱えてるぬいぐるみを“Aのこと頼んだぞ”って撫でてから、もう一回“行ってくる”と声をかけてから探しに出かけた。









Aが1番楽しみにしてた花火。




それまでには、何にも起こらないままはるちゃんを探し出すよ。





だから、泣かないでまっててよ。

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ぽん(プロフ) - りえさん» まだ44話以降を公開していないです…!ごめんなさい(;_;) (2019年2月10日 8時) (レス) id: 9bf54bbd8d (このIDを非表示/違反報告)
りえ(プロフ) - 44話以降通知が来ても更新されていないのですが私だけでしょうか(>_<)? (2019年2月10日 7時) (レス) id: 38bd84ff18 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぽん | 作成日時:2019年1月8日 0時

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