9. ページ10
阿部Side
ふっかが、翔太に採血と点滴をするらしい。
どうせ外に出ても病院の景色で怖いし、
処置されてるのかと想像しただけで具合悪くなりそうだから、
俺はこのままそばにいることを選んだ。
もちろん、見るのもすごく怖いし不安だけど、
きっと翔太の方がもっと怖いよね。
ふっかがさっき持ってきたトレーの中からひとつとって、
翔太の左腕側に立つ。
阿「っ…！！」
可愛い布を取れば、そこには針とか、試験管みたいなのとか、
怖いものがたくさん並んでる。
渡「阿部ちゃん、大丈夫。」
阿「しょうた、怖くないの…？」
渡「俺？そりゃ怖いけどさ、
阿部ちゃんが手握っててくれるし、刺すのはふっかだし、大丈夫。」
阿「…わかった、俺ずっと握ってる。」
渡「ん、ありがと。」
翔太はおれににこっと笑ったあと、上を向いて小さく深呼吸した。
ふっかが翔太の左腕に駆血帯を巻いて、
腕のところの血管を探し始める。
さすがに見てるのは怖すぎたから、翔太には申し訳ないけど、
ベッドのそばにしゃがんでいることにした。
深「んじゃ、いくよー。いち、にの、さん。」
渡「ったぁ…。」
今、刺さってるのか…痛いかなぁ…。
翔太の声に合わせてぎゅって強く握ると、
翔太も強く握り返してくれる。
深「ごめんね痛いね。がんばれ。」
採血からの点滴って言ってたから、なんだかいつもより長くて
俺はふっかが採血を終えて点滴をつなぐまで、
ずーっと強く握るのをキープしてた。
深「よし、おしまい。楽にしていいよ。」
ふっかのその声が聞こえる頃には、力を入れすぎてたせいで
手が真っ白になってたよね、笑
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 502人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆきこ(プロフ) - 気長に待ってるんで大丈夫ですよ！ (4月21日 21時) (
レス) id: e18f31e090 (このIDを非表示/違反報告)
杏梨(プロフ) - ゆきこさん» おけです！順番なので時間かかると思いますが、よろしくお願いします！ (4月21日 21時) (レス) id: 1fc4b15816 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきこ(プロフ) - 全然いいですよ！胃潰瘍だから吐血ありがいいのですが…大丈夫でしょうか？ (4月21日 21時) (レス) id: e18f31e090 (このIDを非表示/違反報告)
杏梨(プロフ) - ゆきこさん» リクエストありがとうございます！胃カメラとかもやっちゃっていいですか？？？？ (4月21日 21時) (レス) id: 1fc4b15816 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきこ(プロフ) - リクエストお願いします。めめが休み無しで仕事をやりリハなどもやりストレスで胃潰瘍になってしまうお話を見たいです。看病するのはいわふかでお願いします。 (4月21日 21時) (レス) id: e18f31e090 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：杏梨
| 作成日時：2023年1月29日 0時
