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貴方side
善逸「えっと、Aちゃんで合ってるよね…？あっ、俺は我妻善逸で、こっちは俺の兄弟子の獪岳で…」
獪岳「勝手に俺の紹介までするんじゃねぇよ」
『おおう、よろしく』
あの後、私は桑島のジイサンと話をした。
鬼は山の麓。
つまり、もう少し登った先にいるらしい。
早急に向かって退治しようと考えていたが、生憎時間が時間だったので、一晩泊めてもらうことになった。
が、今はそんなことより…
布団を運んで来てくれた善逸と獪岳が、いかにも不仲な雰囲気を漂わせてくるもんだから、気まずくて仕方ない。
獪岳に至っては、もっと愛想良くできないのか？社会に出たら苦労するぞ…
.
善逸「飯時になったらまた呼びに来るから、それまでゆっくりしててね」
『あァ、助かる』
そう言うと、善逸は若干頬を赤らめて部屋を出ていった。
それに続き、獪岳も出ようと足を運ぶ。
『獪岳。…アンタ、昔寺にいただろ』
私の言葉に、獪岳はわかりやすく反応した。
振り向いた彼の目に見えるのは、動揺。
『アンタのおかげで、あの後大変だったらしいよ。腹癒せにしては、結構卑怯なことするんだね』
種を蒔いたのは自分なのに。
そう付け加えて話すと、彼は私を押し倒し、跨るような形になって胸倉を掴んできた。
獪岳「テメェ、どこでそれを…！！」
『はは。さァ？どこだろう』
挑発に乗らないようにするためか、獪岳は悔しそうに歯を食いしばって感情を抑え込んでいた。
『自分さえ良けりゃ他人はどうでもいい。…そんな考えで生きてたら、後で痛い目見るぞ』
実際に、私の両親がそうだったように。
獪岳「出会ったばかりのお前に…俺の何がわかるんだ！！」
『わかるさ。…お前は私の親と同じ、可哀想な生き物だ』
彼のせいで、これ以上の犠牲が出るのを止めることができるのは、これからの未来を知っている私のみ。
死人はもう見飽きたんだ。
私の僅かな力で救える人間がいるのなら、是非とも救ってあげたい。そして、真っ当な人生を歩んでほしい。
『少し、話をしようか』
私は獪岳を払い除け、体勢を整えた。
.
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ちらちゃん(プロフ) - 雲隠れさん» コメントありがとうございます！更新頻度上げれるように頑張りますね！(;_;) (2021年4月6日 4時) (
レス) id: 843b1d66ba (このIDを非表示/違反報告)
雲隠れ - いつも楽しんで読んでいます。早く続きが読みたいです！これからも頑張ってください。 (2021年3月31日 20時) (レス) id: 9c937fba5d (このIDを非表示/違反報告)
ちらちゃん(プロフ) - 光華さん» 私的に小話とか挟みたかったので、全然大丈夫ですよ！気にしないでください(^^) (2021年3月10日 21時) (レス) id: 843b1d66ba (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - ちらちゃんさん» マジですか!!イヤでも、話の流れを変えてまで無理やりーとかはしないでいいですからね!申しわけなさすぎるんです! (2021年3月10日 21時) (レス) id: a571740452 (このIDを非表示/違反報告)
ちらちゃん(プロフ) - 光華さん» 土方さん登場できるように頑張りますね！(^^) (2021年3月10日 21時) (レス) id: 843b1d66ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちらちゃん | 作成日時：2020年12月19日 2時
