５１- カクシゴト ページ1
貴方side
伊黒「姉さん、終ったぞ」
『おー、お疲れ』
「茶だ」と、深緑色の茶が入れられた湯呑みを差し出される。
うーん、今日も茶柱は立ってない。
誰か、茶柱を立てる個性を持った人はいらっしゃいませんか！！血鬼術でも可です！！(必死)
小芭内を引き取ってから、早くも1ヶ月が経とうとしていた。
あの後、無事浅草から帰ってきた私は、小芭内に稽古をつけるといういつも通りの日常に浸っていた。
.
『そういや小芭内。お前、私に最終選別受けてたこと隠してたな？』
そう、この蛇男。(失礼)
実は、ここに来る前に最終選別を受けていたのだ。
しかも、瑠火サンも何も言わずにそのまま引き渡してくれたもんだから、一切そんな情報は回ってこなかったし。
そりゃあもう、とてもじゃないが複雑な気持ちだったよ。えぇもう、それはそれは言葉で表しきれないくらいにね！！(気にしてる)
伊黒「……別に隠してた訳じゃ、」
『いやいや、謝ることじゃねェよ。時期的には…義勇と同期かな？仲良くするんだぞ』
受けてようが受けてまいが、差程気にはしてなかった。むしろ、そういうのは済ませてもらってた方がこちらとしては楽でいい。
茶を啜り、ちらっと小芭内に視線を移すと、何やら彼は顔を顰めてすごい睨みを利かせていた。
え、なに？反抗期？えらい悪人面だな。
小芭内の口から出たのは、意外な言葉だった。
伊黒「……誰だ、ギユウって」
『…あれ、時期的には合ってると思うんだけど』
伊黒「知らん」
『うそん』
しら、知らん…？
てことは、もしや義勇だけではなく、錆兎や真菰のことも知らないのか…？
あんな天使みたいな奴らのことを知らないなんて…我が弟子として情けない！！弟子じゃなかったら捻り潰してたぞ！！()
……でもまァ、
『いずれ顔を合わせることになると思うし、その時は2人でご飯でも行っておいで』
鮭大根ととろろ昆布で同盟でも作ってさ☆
伊黒「その時は姉さんも一緒に来てくれ」
『私がいたら、お前らの絆が深まらないだろ？！』
伊黒「(何を言ってるんだ、この人は…)」
呆れる小芭内を横目に、私はまた茶を啜った。
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ちらちゃん(プロフ) - 雲隠れさん» コメントありがとうございます！更新頻度上げれるように頑張りますね！(;_;) (2021年4月6日 4時) (
レス) id: 843b1d66ba (このIDを非表示/違反報告)
雲隠れ - いつも楽しんで読んでいます。早く続きが読みたいです！これからも頑張ってください。 (2021年3月31日 20時) (レス) id: 9c937fba5d (このIDを非表示/違反報告)
ちらちゃん(プロフ) - 光華さん» 私的に小話とか挟みたかったので、全然大丈夫ですよ！気にしないでください(^^) (2021年3月10日 21時) (レス) id: 843b1d66ba (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - ちらちゃんさん» マジですか!!イヤでも、話の流れを変えてまで無理やりーとかはしないでいいですからね!申しわけなさすぎるんです! (2021年3月10日 21時) (レス) id: a571740452 (このIDを非表示/違反報告)
ちらちゃん(プロフ) - 光華さん» 土方さん登場できるように頑張りますね！(^^) (2021年3月10日 21時) (レス) id: 843b1d66ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちらちゃん | 作成日時：2020年12月19日 2時
