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伊黒side
『師範？』
伊黒「師範、です」
『師範かァ…』
ふむ、と顎に手を添えて考える素振りを見せるのは、煉獄家から俺を引き取ってくれた吉田Aさん。
どうやら、俺は今日から本当にこの屋敷で過ごすらしい。
正直、よく知りもしない女と同じ屋敷に住むことは気が引けた。
出会って1日も経っていない子供を引き取ったところで、この人に得があるかと言われたらそうじゃない。むしろ面倒くさがられるものだと思う。
この吉田Aという女。
風に揺れる亜麻色の髪に、自分と同じ左右非対称の色をした瞳。
傷ひとつついていない白く細い手足は、本当に剣を持って鬼を倒す者だとは思えない。
こんなにも整った容姿をしているのに、この人は目上の人には敬意を示さないし、言葉遣いや態度も決して良くない。むしろ悪すぎるくらいだ。
そんな人に、不覚にも俺は興味を持ってしまった。
…………って、そんなことより。
一応俺はこの人に面倒を見てもらう側だ。
師範呼びを認めてもらうことに集中しなければならない。
.
『師範とか堅苦しくてやってらんねーよ。そんな敬うような呼び方は私には似合わないから、テキトーに「Aチャン♡」とかでいいよ』
伊黒「さ、さすがにそれは…」
『あ？！キモいってかコラ！！！』
伊黒「ちょっ、急に暴れ出した…！？」
じたばたと荒れ狂う彼女を羽交い締めにして抑える。
こんなに喜怒哀楽の激しい人だったのか…
『師範とか師匠とか先生はなし！！
もっと可愛げのある呼び方がいいと思いまーす！！』
伊黒「可愛げ…？」
『あとなんだろ。同じ屋敷に住むんだしさ、親しい感じのやつがいい！！』
そう言って彼女ははにかむ。
可愛げがあって、親しい感じの呼び方……
伊黒「………………姉上？」
しまった、声に出してしまった。
チラッと目の前にいる彼女の顔を覗くと、序盤と同じように考え事をして唸る姿が目に入った。
そして、しばらくすると彼女は思いっ切り顔を上げて口を開いた。
『姉上はなんか嫌だから、姉チャンとかどう？』
伊黒「……さんならまだしも、ちゃんですか？」
『じゃあサンでいこう』
伊黒「………姉さん、」
『……ほォ』
姉さん。
……………いいな。
.
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レイレイン - 高杉だッッ…！！！！！の所が好きです！私、中の人ネタ好きなんですよwww (2021年4月6日 20時) (
レス) id: 5a04a92c31 (このIDを非表示/違反報告)
土方雷羅(偽名) - あー！続き気になるぅ！ (2020年12月22日 17時) (レス) id: e501354a5d (このIDを非表示/違反報告)
ミミ(プロフ) - ちらちゃんさん» あ、占いツクールですか？来れたら教えてね！ (2020年12月18日 6時) (レス) id: 02e747571d (このIDを非表示/違反報告)
ちらちゃん(プロフ) - ミミさん» すみません、見たいんですけどウェブ利用制限がかかっているので、後ほどPCのほうで見たいと思います！申し訳ないです(；＿；) (2020年12月17日 22時) (レス) id: 843b1d66ba (このIDを非表示/違反報告)
ミミ(プロフ) - 以前言っていた今手をつけている設定欄書き終えました!来てみて下さい! (2020年12月17日 21時) (レス) id: cbdaf79d75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちらちゃん | 作成日時：2020年5月24日 0時
