もう一回、青春。【HQ!!】

・ ページ5

貴方side



『しんどつら病む。()』




公園まで走ってきたはいいけど、やはりこの体じゃ体力が持たない。


私もババアになったもんだ…












.


「あれ、A？」





突然、頭の上から聞きなれた声がした。




『……あぁ、なんだ黒尾くんか』


黒尾「なんだってなんだよ。俺じゃ嫌なわけ？」


『別に？可愛いからセーフだけど？』


黒尾「変態かよ」










後に音駒高校のバレー部主将となる男、黒尾鉄朗。






彼とは小学校が同じで知り合った。
仲はそれなりにいい方だと思う！…きっと！




あと、ここがハイキューの世界だと気づいたのは彼のおかげでもあった。



なんせ容姿も特徴もそのままだ。


トサカヘアに端正な顔立ち。
猫被りな性格はまだ完成してないけど。






まーとりあえず？私はハイキューの世界で第二の人生を歩んでいかなきゃいけないらしいんだけどもね？



言っちゃ悪いがすんごーーーーーーーく面倒臭くなると思う！！うん！！これは確定！！










.


黒尾「お前、ひとりで何してんの？」




黒尾くんはバレーボールをトントンと上にあげながら聞いてくる。





さっきのことが頭に浮かび、つい眉間に皺を寄せてしまう。帰ったらママに土下座しないと。((











下を向いていると、ズンと黒尾くんの顔が近づいてきた。



顔が良い。()






黒尾「無視すんな」


『は？！誰だよこんな激カワショタ無視した奴！！』


黒尾「お前だよ」




思ったけど、7歳児の割には会話が成り立ってるな。うちらの友情すげえ！((











.


黒尾「なぁA、暇ならバレーしようぜ」




黒尾くんは私にボールを手渡してきた。










したい。でもちょっと怖い。





おいビビりとか言ったやつ出てこいコラ。いてこますぞ？？？

















私はボールを黒尾くんから受け取り、少し距離を置いた。




『私下手くそだよ』


黒尾「そんなの顔見りゃわかる」


『いてこますぞ』


黒尾「うそうそ。とりあえず1回打ってみ！」


『おー』






私がポンとサーブを打つと、黒尾くんはそれをレシーブで打ち返してきた。





『ひえ〜〜なんか懐かしみ〜〜』


黒尾「なんだよ全然下手じゃねーじゃん！」




適当に返しただけで、黒尾くんはこれでもかという程に喜んでくれる。





だから顔が良いんだよ……ショタしか勝たん！！()


.

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す