花に想いを (ページ10)

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花に想いを 9 ページ10

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「はいカット！！」

『ふぅ』

花晴れ撮影中。

私のシーンが終わり休憩に入って、一息つく

「 Aちゃん」

1人、椅子に座って台本のチェックをしていると

不意に名前を呼ばれ振り向く。

するとそこには私と同じ台本を持った紫耀くん。

『紫耀くんお疲れ様。台詞確認？？』

平「うん、まぁ、そんなとこかな。

あのさ、聞きたいことあるんやけど… 」

『うん？』

漢字の読み方とか分からなかったりするのかな紫耀くん。(笑)

わざわざ私に聞きたいことってなんだろう？

疑問に思いながらも彼の発する言葉に耳を傾ける。

平「ざ、雑誌読んだんやけど、

俺らの曲聴いてくれてるって本当？？」

『え？あ、うん、本当だよ。すごく好きな曲だな私』

まさかこんなこと聞いてくるなんて思いもしなかった。

嘘をつく必要もなかったのでうん。と答えた。

平「ほんっまに！！ありがとう！！

メンバーみんなあの雑誌見て、

Aちゃんに興味津々やったからさ。」

『 …えっ、、』

平「みんな可愛い言うてたで。Aちゃんのこと」

か、可愛いなんてそんな

た、高橋くんも言ってたのかな…？

なんか一気に顔が熱くなってきた。

手で扇ぎながら自分を落ち着かせる。

……すっごく嬉しい。

平「めっちゃ顔赤いやん！(笑) 」

『だっていきなり可愛いなんて言われたらそりゃ

こうなるよ～』

" みんな可愛い言うてたで。Aちゃんのこと "

紫耀くんが言ったこの言葉が頭の中に

ずっとループしててその後の撮影は集中できなかった。