ねぇ、心中しよっか？ (ページ9)

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「…………なぁ、」

「……」

「……」

「なぁ、おい、ンだよこの空気。お前らそんな仲悪かったか？」

「……別に」

「気のせいだろ。」

はぁと溜息着くココくん。悪いと思ってるけど、今はイヌピーと口を聞きたくない。

ココ君ならおおよそ察してくれると思うけど。

ツンと不貞腐れてる私を見て、どうでもいいけど早く仲直りしてくれと言い渡された。
仲良くも何も、互いに嫌味合う仲だもん。ここ数日ずっとこんな感じで居心地は悪い。

ココ君とイヌピーは黒龍の集会かなんかでどっか行くそうだ。それと、最近知ったんだけれど、大寿君は私達と同じ学校だったらしい。無知も大概にしなければならない。と、学んだ。

でもまぁ、8クラスある中で見知らない人も多いからね。うんうん。

「私、もう行く」

「あ、おい！」

ココ君の声を無視して学校へ走り出した。校門につくと予鈴のチャイムが鳴って、走るスピードを少し早めた。

教室に入るとほぼほぼ皆席に着席していて、ちょっとだけ焦る。

「おはよーA、遅刻なんて珍しいじゃん」

「のんちゃんおはよ。
遅刻じゃない、セーフだよ！」

すました顔をしてのんちゃんに言えばお互いおかしく感じてクスクス笑いあった。少しすると担任も来てホームルームを始めた。いつもと何な変わらず、適当に授業を受けて、昼を回る頃にはお腹もすき始めていた。

「Aのお弁当いつも美味しそうだよね～」

「うん、お兄ちゃんが作ってくれてるの。」
「女子力高いー！いいなぁお兄さんめっちゃ優しいじゃんか～！」

……

「うん。」

優しいよ。
最近はね。