ラスボス系女子は人質に向いてない【3年A組】

第27話 1日目の犠牲者 ページ29

柊「……茅野と渡辺は周りに流されずに、自分の意志を貫いて自分を変えようとした。
それなのに…お前らは…





揃いも揃ってクズだなぁ!!!!!!」








ぶっきーは嘲笑いながら、けれど少し悲しそうにそう言った。






柊「自分が助かれば他人はどうなっても構わない。いかれてるねぇ。
どうしてそんな貧しい考えが生まれるのか…。

モラルの欠如!
アイデンティティの拡散!

要は中身が空っぽなんだよ!!!



お前達はさっきの茅野や渡辺を見て何も思わなかったのか!?




影山の死から目を背けてきた自分を奮い立たせて向き合おうとした茅野を、
誰も反対しない中で1人でも茅野を庇って助けようとした渡辺を見ても何も思わなかったのか!?!?





過去の自分が今の自分を作る!!!


だから、過去から逃げてるお前も、お前も、お前も!!!





極めて幼稚なガキのまま成長が止まってるって訳だ!



そんなヤツらが一体何から卒業するって言うんだよ!!!」









そう言って近くにあった机を蹴り飛ばしたぶっきー。



ぶっきーは怒ってて、怒られてるのは私たち。

普通に考えて泣くのは私達の方なのに。




なんでぶっきーが泣くの…？









柊「いいか、よく聞け!!!

何故、影山澪奈は死ななきゃいけなかったのか!!!


これから彼女の生き様を通して、お前らの考えがいかに脆くて弱いものなのかを!!!


思い知らせてやる。」




泣きながらもぶっきーは私を見渡しながら言った。






ぶっきーがなんのためにこんなことしてるのか分からない。


澪奈とどんな関係があるのかも分からない。








けど、涙を流しながらそう叫ぶぶっきーを見て、何も感じないわけがない。

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