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朦朧/4 ページ5

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「 本人は嫌がってましたが、手配して入院させました 」

「 ご苦労だったね、中原君。彼女は何か云ってたかい? 」

「 いえ、先程迄は泣きじゃくったことに不貞腐れてましたが、今は太宰と面会してます 」

「 そうかい。下がって良いよ、後でまた見に行ってやってくれ給え 」



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「 もう、そんなに怒らないでよ、君の可愛いらしい顔が台無しじゃあないか 」

「 ……入ってきた時私の顔を見るや否や腹抱えて笑い出したのは太宰でしょ 」

「 御免御免、余りにも目が腫れているものだから、ついね 」

「 バカにしてる!絶対バカにしてる! 」


彼は笑い乍ら片手で私の頬に触れた。点滴で体が動かせない為に、抵抗出来ないのが悔しい。お願いだから家猫を愛玩するみたいに角度を変えて何度も撫でてくるのは止めて欲しい。


「 さて、聞こうじゃないか、異能の暴走の話 」

「 その前にこの手を離せ? 」

「 いやあ、Aの頬はすべすべで気持ちいいなあ、食べてしまいたくなっちゃうねえ! 」

「 聞いてるかお前?……もういいや、このまま話す 」


あの後無理やり入院させられたので、今はこうしてポートマフィアの財力のおかげで個室が取れたのだからと転職先探しに励もうと思ったのだけど。直ぐ中也が来て、梶井さんが爆弾持ってきて、芥川が謝りに来て、エリスちゃんに怒られて、梶井さんが爆弾持ってきたり、梶井さんが爆弾持ってきたりしていたので、割とバタバタしていてそんな暇がない。

やっと時間が出来たと思ったら太宰が面会とか云ってこうして悪戯をされている訳だが、色々異能のことについて相談に乗ってもらっているから、あの時のことを話しておこうと思ったのだ。


「 異能が暴走したとき、私が映し出していた幻影の、本人の声が聞こえたんだよね 」

「 すごい数の檸檬爆弾だねえ 」

「 聞いてるかお前? 」


聞いてるよ、なんて包帯無駄遣い装置は檸檬爆弾のピンを引き抜こうとしたので、慌てて止めたら逆に変な目で見られた。


「 何で止めるんだい、折角Aと心中出来ると思ったのにぃ 」

「 思ったのにぃじゃねえよこの野郎……まあいいや、話すね 」

「 ____いや、その必要はないよ 」


飽きたのか檸檬爆弾を投げ捨てると、太宰は私のベッドに投げ出していた手を握った。


「 Aは探偵社に入ればいい 」

「 ……は? 」

「 君は私の近くに居た方がいい。……うーん、社員寮は今満室だから、私の部屋に住めばいいよね? 」


____本当に、何を云っているんだ、この男。



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ねむい(プロフ) - kuroさん» こんにちは、本当にありがとうございます!とても励みになります!これからもどうぞよろしくお願い致します! (1月24日 23時) (レス) id: f7d54c694c (このIDを非表示/違反報告)
kuro(プロフ) - この先の展開がとても気になります!更新頑張ってください! (1月24日 8時) (レス) id: f9572c4e12 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ねむい | 作者ホームページ:   
作成日時:2020年1月19日 23時

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