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毒を以て毒を制す/1 ページ17

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「 あァ?ンだよ、急に部屋まで引っ張ってきやがって 」

「 中也、脱いで 」

「 ……はぁッ!?何云ってんだテメェ! 」

「 早く下脱いで。嗚呼ごめんね中也、今回の任務で参謀的役割は私にあったのに、全然気が付かなかった…… 」


ああ、私が居たら脱げないか、とトイレに避難しようとする川端の肩を掴み、中原は引き寄せた。


「 何だよ、何があった。何で俺が脱がなきゃならねえ 」

「 詰り____放射性の塗料だよ、中也のスーツについてる筈。 」


詰り、扉にそれを塗っておけば中原の靴の底や、ズボンの裾などに付着する。中原が殴り飛ばす、若しくは蹴り飛ばすと連中は予測して、扉に塗料を塗ったのだろう。


「 中也の袖口についているとなれば現在地が、靴の底についているのは大方私達が何処に出入りしているのか知る為かな。……嗚呼、ポートマフィアもよく使う手段だのに、気が付くのが遅くなってしまった 」


川端は悔しそうに頭を搔く。纏めた髪がバラバラと落ちて、川端の整った骨格の上に落ちる。


「 ……糞ッ、済まねェA 」

「 中也が謝ることじゃあない、こういうことはしないでって、フョードルくんに頼まなきゃ 」


「 ……待て。____フョードルくんだァ? 」

「 友達に、なってしまった 」

「 …テメェはそれで、いいのか 」


中原は手袋をゆっくりと外してベッドの上に投げる。苛立って殴ったのだから、これにも付いている筈だった。


「 中也。教授眼鏡くんを、憶えてるよね 」

「 嗚呼、彼奴か。そりゃ憶えてるわ 」

「 敵のことを知りたいなら、先ずは敵の懐に入らなきゃ。悪に対抗し得るのは、必ず悪だから。____昔、あの人は少し入り込みすぎて、どうやら辛い思いをしたみたいだけど、ね 」


だから私の頼みを断れないんだ、なんて川端は目を伏せた。久し振りの、手袋越しでは無い中原の体温が頭の上から伝わる。


「 却説。中也、呑みに行こう 」

「 やっとかよ 」

「 あんまり呑みすぎんなよ、面倒くさいから 」


川端はやれやれという風に掌を広げた。中原はお酒が好きな癖に直ぐ酔ってしまう。しかもその酔うと絡んでくるので、とても面倒くさい。何度上司の介抱の為にただでさえ治安の悪い夜の街をひとりで歩かされたことか。解ってる、なんて、絶対此奴解ってない。


「 まあテメェも、今夜は付き合え 」

「 本当に、一寸だけね……嗚呼そう云えば中也、手袋のスペアは持ってきて居るんだよね。中也に汚濁を使わせたくない、死んじゃったら、かなしいからね 」



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ねむい(プロフ) - kuroさん» こんにちは、本当にありがとうございます!とても励みになります!これからもどうぞよろしくお願い致します! (1月24日 23時) (レス) id: f7d54c694c (このIDを非表示/違反報告)
kuro(プロフ) - この先の展開がとても気になります!更新頑張ってください! (1月24日 8時) (レス) id: f9572c4e12 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ねむい | 作者ホームページ:   
作成日時:2020年1月19日 23時

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