占いツクール
検索窓
今日:25 hit、昨日:14 hit、合計:6,258 hit

マスカレヰド!/4 ページ16

,



「 あっははははは!ひっひい!閉じ込められたなんて面白いね中也!あはははは! 」

「 テメェ笑ってんじゃねえよ! 」

「 わあ地味に地面にめり込む!御免って! 」


中原は血色の紅を纏うと、異能の矛先を未だ笑い続ける川端に向けた。深い海の底の様な色のドレスを着た川端は、重力を感じてよろめく。


「 私中也から異能受けて一寸身長縮んでると思うのだけど 」

「 テメェの身長が縮んだところで俺に支障はねえからな 」

「 優越感感じてる癖に……アッ何でもない何でもない!ほんと!別に私が身長縮んだところで中也との身長差は大して変わら……アッほんと何でもないマジで今のは失言すぎる申し訳ない! 」


川端の身長がもう数ミリ縮んだところで、中原は異能を解除した。半泣きで、然し尚のこと笑いながら川端がベッドに力なく横たわる。
そして、不意に口を開いた。


「 __でもさあ、敵さんも中也の異能とか体術とか知ってるだろうし、閉じ込めたって直ぐ出られるって解る筈なんだよねえ。何か他に目的があったのかな?知らんけど 」


中原は少し考えるようにして扉を開く。船内ということもあり空気は滞っているが、豪華客船だからなのか高級な香水の様な匂いが感じられた。


「 さァな、未だ全然敵の思考が読めねえ。情報量では負けてる 」

「 悩ましいねえ 」


川端はベッドから起き上がって中原の背中を追いかけた。夜の立食パーティーは参加は自由だが、情報を集める為には格好の場である。何時だって負けるのは、情報が少ない方(、、、、、、、)なのだ。



,




,





「 ____何ですか、これ 」

「 この出逢のしるしに 」


表での情報を中原に任せ、川端は約束の場所(、、、、、)を訪れていた。小さな箱の中に収まるそれに、どうぞ受け取ってください、なんて微笑んだ男は云わずもがな“魔人”、フョードル=ドストエフスキーである。


「 えっ、結婚は待ってください 」

「 違いますが、貴女がそう解釈するならぼくが 」

「 いやいやいや、素直に否定してくれないと逆に怖い 」

「 じゃあ、友人(、、)への贈り物として、受け取ってください 」

「 ……解りました、有難うございます 」


それは、バーの橙色の灯を映して余計に光沢を帯びていた。箱から取り出して眺めると、自分の黒黒した瞳が映り込むのが分かる。


「 じゃあ、ぼくが今から云う指に付けてくれますか 」

「 はい? 」

「__右手の小指 」

「…真逆 」


刹那、点と点が一本の線になった。川端は立ち上がり、走り去る。



,

毒を以て毒を制す/1→←マスカレヰド!/3



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (21 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
34人がお気に入り
設定キーワード:文スト , 文豪ストレイドッグス
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ねむい(プロフ) - kuroさん» こんにちは、本当にありがとうございます!とても励みになります!これからもどうぞよろしくお願い致します! (1月24日 23時) (レス) id: f7d54c694c (このIDを非表示/違反報告)
kuro(プロフ) - この先の展開がとても気になります!更新頑張ってください! (1月24日 8時) (レス) id: f9572c4e12 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ねむい | 作者ホームページ:   
作成日時:2020年1月19日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。