お茶漬けは嫌いだ／４ ページ6
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すらすらと動いていた綺麗な手がピタリと止まる。如何やら地図を書き終わったようで、しっかりと拠点の位置に丸がしてあった。相変わらず仕事が丁寧である。そこだけは認めてやらなくもない。まあ。うん。ちょっとだけね。
「 あ、太宰、そのペンあげるよ 」
「 え？このペンを？ 」
「 まあ、久しぶりにあったから記念ということで 」
クスリ、太宰の笑い声が聞こえた。
「 じゃあ有り難く頂戴しておくよ。素敵な
「 …も、もうその話はいいでしょ…！ 」
「 あぁ、相変わらず昔の話になると可愛いねぇAは 」
「 うるさい、性格も悪いとか最悪だ莫迦！ 」
そう、捨て台詞のように吐いて歩き出した。
___これも、作戦のうちであるから。
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敦が茶漬けをたらふく食べた後、国木田は太宰を問い詰めていた。
「 あの娘と如何いう関係なのだ太宰…？ 」
「 ふふ、秘密 」
「 はぁ？ 」
「 知らない方がいいこと、というのもあるものだよ国木田くん 」
___それよりも、人虎の話をしようか。
なんて、呟くと。太宰は胸元にあったペンを机の上に転がす。ころころと国木田の方まで転がって止まった其れは如何にも“ 普通のペン ”である。
「 国木田くん、先程私が渡した紙を届ける前に、少しだけ聞いてもらいたいのだけど 」
太宰は手を伸ばしてそのペンを持ち上げ、そして解体して行く。
「 Aはね、阿呆だけど頭は切れるんだ 」
「 矛盾していないか其れ 」
「 ちっとも。あの子は阿呆な振りをしているんじゃなくて、精神的に子供なんだよねぇ 」
ばらばらと広がって行く部品、其れを見て国木田は或ることに気がつく。
「 盗聴器…！？ 」
「 人虎の話を聞こうとしていたのだろう、幸いまだ繋がっているね 」
「 幸いではないだろう、早く破壊… 」
「 聞こえるかいA？ 」
「 おい太宰！ 」
くす、また笑って太宰が話し続ける。
「 雑な仕事だね、流石Aといったところだ。そういうところが、昔から私は可愛いと云っているのだよ 」
___粉砕音。
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ねむい(プロフ) - イチゴプリンさん» いつもありがとうございます、本当に励みになります、、！これからも何卒宜しくお願い申し上げます！ (2018年4月2日 12時) (
レス) id: f7d54c694c (このIDを非表示/違反報告)
イチゴプリン(プロフ) - ねむいさんの作る作品はとっても面白くて大好きです！これからも更新頑張ってください！応援してます！ (2018年4月1日 13時) (レス) id: 645f74247e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねむい | 作者ホームページ：
作成日時：2018年3月27日 16時
