お茶漬けは嫌いだ／１ ページ3
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「 ねぇちょっと！ねーえーそこの君ー！聞こえてるんでしょ、返事してよー！ねぇってばー！！ 」
「 ひっ！み、見ないふり…僕はあんな人知らないぞ…見ないふり見ないふり… 」
「 おーい！君ってば、ねぇ！ちょっと助けてくれない？勿論お礼はするからさ、悪い話じゃないでしょう？ 」
一応言っておくが、これは仕事である。
上司に怒られて不貞腐れて勝手に作戦を取りやめにしたとか、チョコレヰトが食べられなくて機嫌が悪いとか、それも全部、も、勿論作戦のうちである。
___そして今こうして木の枝にぶら下がっているのも作戦の、うちであって。
「 ねぇ少年、辛いでしょ？今こうして目の前に困っている人がいるのに助けられない、って。だから私がそれを解放して… 」
「 なっ、何言ってるんですか！ 」
「 えぇ？じゃあもういいよ、さよなら！ 」
「 は、はぁ… 」
腕を組んで、その少年から顔を背けた。が、木にぶら下がっているのだし格好つかないなあ。そろそろ頭に血が溜まってきた、早く誰か助けておくれよ。
なんて考えていると向こう岸で少年が川に飛び込んでいるのが見えた。何だ、気の迷いか？それともやっと私を助ける気になったのかも！
「 おおい少年！こっちこっち！…って 」
依然腕を組んだまま少年に声をかけた、然し少年は向こう岸に上がって行ってしまう。…あ、あれは人…？雰囲気からするとかなりの色男のよう。肩を組んで上がってきた、どうやら非常事態のようである。
まぁ私はここから動けないのだし、私を助けないで他の人を助けるなんて頭がどうにかしているのではないか？
「 こんな処に居ったか唐変木！ 」
「 おっ 」
「 ッ何だ貴様！ 」
駆けてきた男の人が急に叫ぶ。唐変木？とはあの色男のことだろうか。とりあえず落ち着いて落ち着いて！
「 あのー、助けてくれませんかねぇ 」
「 ハァ！？全くどれだけ俺の計画を狂わせれば気がすむのだ貴様は！ 」
「 いや私じゃないけど！？ 」
とりあえず早くこの木から降ろしてほしいね！貴方の計画を狂わせたのはあの人だろう？
…と、色男さんを指差す。外套を羽織ったその人の後ろ姿、それに声は何処か昔を思い出させた。うん、とりあえずこの木から降りたい。今すぐに。
「 国木田くーん！私は残念ながら無事だが隣の子は無事ではないようだよ！助けてやったらどうだい？ 」
「 はぁ…仕方がないな 」
「 溜息ばかり吐いてると幸せ逃げますよ 」
「 貴様 」
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お茶漬けは嫌いだ／２→←異能者Ｎｏ．Ｂ１４９２６についての報告（秘）
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ねむい(プロフ) - イチゴプリンさん» いつもありがとうございます、本当に励みになります、、！これからも何卒宜しくお願い申し上げます！ (2018年4月2日 12時) (
レス) id: f7d54c694c (このIDを非表示/違反報告)
イチゴプリン(プロフ) - ねむいさんの作る作品はとっても面白くて大好きです！これからも更新頑張ってください！応援してます！ (2018年4月1日 13時) (レス) id: 645f74247e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねむい | 作者ホームページ：
作成日時：2018年3月27日 16時
