【合作】もう、離れられない程に。【朔間凛月】

2 cm . ページ4

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『 よーし、一旦休憩で！ 』





寝癖の付いた髪を少し整えて手を叩くと、乾いたレッスン室に響いた。





学園の予算がたんまりとある為、レッスン室の設備は完璧で、学園の頂点のユニットともなればその部屋は貸切で使える。…まあ、実力のあるものが上に上がっていく世界だが。





「 Aちゃん、何考えてるね？ 」





『 えっ 』






このアホ貴族は、変なところで妙に鋭いのだ、微妙に腹が立つ。距離があいてしまった“ 幼馴染 ”のことなんて考えていても、ひよちゃんには全く差し支えないのだろう。






『 …今日スーパーの特売だから早く帰んないとなあって 』





「 うわ、ケチ 」





『 うるせえ金持ち！こっちはやりくりしないと生きてけねぇんだ！ 』





…やりくりなんてしなくても、ぼくが一生Aちゃんを養ってあげるね！






そんなこと言わないでほしい、勘違いするから。






「 Aさん、スーパーとか行くんっすねぇ 」







『 普通にいくよ、プリ○ュアとかのカレーとか買ったりしてる 』






「 いや、それは普通におかしいっすけどねぇ〜？ 」






ジュンくん引いた目で私のことを見た、やめて悲しい…！！！！！！






『 昔はよく、凛……ああああっ！UFO！ 』






ひよちゃんはキョロキョロ、ジュンくんは変な生き物でも見るかのような目で私を見る。





…危ない、思わず凛月のことを口走るところだった。





別に教えてもいいんだけど、凛月とEveがアイドル同士となると話は別だ。



芸能界で生きていくにあたって、ほぼ敵に当たる他ユニットのメンバーと、自分たちのプロデューサーが“ 幼馴染 ”なんて知ったら不安になるだろう。






「 UFOなんていないね！悪い日和！ 」





あ、ごめん、それは嘘です






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