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「 きっと、おんなじ夢見てた 」
永くて短い夢から覚めて、君の寝惚けた顔が目の前にあるのを確認すると、なんだか安心してしまって涙が滲んできた。ごめんね、泣くつもりはなかったんだ。でもね、覚めたくて仕方がなかったんだよ。あの頃の君にあったから、今度は今の君に会いたくてさ。
あの頃の腹いせを込めて、止めどない涙を拭うことなく、それでも笑いながら君を軽く小突いた。そうしたら、んーなんて嫌そうな声を上げて寝返りを打った。また眠ってしまったようだ。その背中に声を上げて泣いた。
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まだ眠りこけている君を置いてベッドから這い出ると、そこにあった鏡には腫れぼったい、いや、完全に腫れた目をしている自分と目が合う。軽くため息をついて、そんなに日差しも強くないのにサングラスをかけた９月２１日。学生のうちは誕生日が来るたびに少しだけ嬉しかったのに、最近では誕生日を迎えることが嫌になってきた。髪を適当に結んで歯を磨いて、空腹を感じる前にと、君を置いて自分の家を出た。
夜中のうちに雨は止んでしまったみたいだ。
あんなに降っていたのに、今は日差しが強くなっている。風こそ涼しくなってきたものの、天気の変動が激しすぎて体調を崩しそうだ。
君に、あのメールを送ったのも雨が降っている夜だった。あんなに天気が良かったのに、帰ってすぐに雨が降り始めた。
無気力にはなれるけれど、無責任にはなれないよ。
大人って、自分で責任を取れる存在のことを言うらしい。それが正しい定義ではないかもしれないけれど、未成年の、親から独立していないうちは“ 大人 ”とは言わない。つまりはそういうことだ。
君は、もう自分の責任は自分で取らなくちゃいけない大人だ。立派な大人で、私があの日君にメールを送ったのは、君が私より早く大人になってしまったことに気がついたからだろう。君は、私にキスをして大人になった。自惚れすぎと言われるかもしれないけれど、君はもう、責任をとうに取り終わっている。
だって、私を救ってくれた。思い出してくれた。迎えにきてくれた。それだけで、いいんだ。それだけでいいんだよ。だから、誕生日プレゼントはそれだけで十分。
誕生日が同じ日なんだってこと。君が気づかなければいいな、と思う。だって、気なんか遣いあいたくない。あの頃から、そうだったでしょ。
階段を存在証明のために音を立てて下るなんて、そんな発想なかった。君のせいで、近所迷惑だって言われて
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フラッペ - ねむいさん» りっちゃんはいいですよね（＾＾）独特な雰囲気というか無気力で可愛らしいというか……でもライブではきちんとする所、好きです。更新の方は細かく繊細に書かれているのがねむいさんの作品の良いところですので、自分の思うがままに書いていただければ幸いです……♪ (2018年8月22日 1時) (
レス) id: 0c5a8c4f79 (このIDを非表示/違反報告)
ねむい(プロフ) - フラッペさん» ありがとうございます。フラッペさまからコメントをいただくたび、有難いという気持ちで胸がいっぱいになります。お気付きかとは思いますが、私も朔間凛月が一番の推しです。しかし推しほど書くのが難しい！精一杯尽くしていきたいと思いますのでよろしくお願いします！ (2018年8月20日 10時) (レス) id: f7d54c694c (このIDを非表示/違反報告)
フラッペ - 新作おめでとうございます（＾＾）推しのりっちゃんなのでとても嬉しいです……!!もう一話目で「好き」と口からポロりと出てしまいました。ホントにこの作品の続きがむちゃくちゃ気になります。ねむいさんの事応援してます♪ (2018年8月18日 21時) (レス) id: 0c5a8c4f79 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねむい | 作者ホームページ：
作成日時：2018年8月15日 23時
