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よしくんの後について簡単な荷物を大きなリュックに詰め込めば家を出た、その時の時間は夜の20時頃。
帰ってきてから何も口にしていないからお腹は空いてたけどさっきの事で食べる気もなかった。

良「 Aお腹すいてる？」

「 …ううん、大丈夫 … 」

よしくんの手を握って背中を追いかけるように歩く私。今から行けば叔母さんの家に着くのが日付が回る頃になるらしい。
叔母さんには許可を取ってあって待っててくれるそう。

歩いて駅に着けば改札を通り来る電車を待つ。終わりかけの冬だから真っ暗で、少し怖くてよしくんの腕にぎゅうっとくっ付くと微笑んでは頭を撫でてくれた。

やっと来た電車に乗りこみ2時間ちょっとかけて向かった叔母さんの家に着いたのは予定通り23時過ぎ。インターフォンを押すと出てくれた叔母さんは快くいらっしゃい、と受け入れてくれた。

叔「お母さんとは連絡着いた？」

良「全然、掛けても留守電になるばっかりです。」

叔「 … ほんと、どこにいるんだか … 気にせず寛いでね。お風呂も入れるし、入っちゃいなさいね、何かあったら声掛けて。」

そう言って部屋に案内してくれた叔母さんは出ていきよしくんは「ありがとうございます」とお礼を言っていた。

良「 A、お風呂入っておいで」

「 … さっき入ったからいい、」

良「あかんよ、さっき入ったけどここへ来るまでに身体冷えてるから、な？ちゃんとあっためて寝よ？風邪引いちゃうから。」

そう言われた通りに、タオルを渡されて渋々と脱水所へ向かい取り敢えず言うことを聞いておいた。