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「おい！なにやってんだよ！！」

「 …へ…っ、」

死ねたかな、って思って目を開けるとそこには末澤くんの姿があり周りを見渡すとどうやら私は末澤くんに助けられたみたいだった。
彼は驚いた顔で私を見つめて肩を強く抑えられて抱きとめられていた。

末「偶然、その道通ってたらでかい音が下から来たらAがいたから…。でも、無事でよかった……。」

と、私の目を見ては必死そうな顔をすると私の事をぎゅうっと抱きしめてくれた。
抱き締めてくれた時我に返ったのか今すごく怖かったのを思い出しまた更に涙が出てしまった。

末「もう、大丈夫… 。寒いから、これ着ろ。な…。」

私のことをあやすと自分が着ていたジャケットを肩から掛けてくれてまた抱き締めてくれる。

末「兄貴は？兄貴に、連絡しないとやな…とりあえず小島に電話するからちょっとまってて。」

お兄ちゃんのことを呼んでくれるみたいで末澤くんが連絡してくれている間数時間前のあの2人の光景が頭から離れない。どうせ、あの女の人のところにいるから…来ない、お荷物の所には…。

「 …いい、一人で行ける、」

末「何言ってんだよ、1人で入れるわけないやろ。他に行くあてでもあるんか？無いやろ？」

「いいもん…っ、お兄ちゃん、なんか来ないもん…っ、」

末「何言ってるんよ、来るやろ？あの兄貴なら。俺ん家すぐそこやからそこで待っとこ、な？」

末澤くんの世話やけに困っていると遠くから久しぶりに私の名前を呼ぶ声が聞こえた。