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良 「 ちょっと、待っててくれる？ 」
「 …帰って来る、？ 」
良 「 ちゃんと帰るから、ね？」
身体を支えられてよしくんが使ってる部屋のベッドに座らしてくれて頭を撫でながら待ってて、と部屋を後にすると少しすると父親とよしくんの怒鳴りあってる声が薄い壁により少し聞こえてくる。
その同時に、ものが飛びあってるような音も聞こえて少し怖くなり両耳を塞ぎ俯いた。
しばらくすると少し怖い顔をしたよしくんが部屋に戻ってきて不思議な空気がその部屋の中をさ迷った。
良 「 … 怪我は、無い？ 」
「 … た、ぶん … 」
良 「 … うん、見ても無さそうやし怪我がなくて良かった。しいて言うなら手首強く掴まれたんやろ？ ほらここ、赤くなってるし湿布貼って冷やそ… 」
両手首をよしくんが優しく掴んだけど先程のことが頭に浮かび咄嗟に腕を手前に引いてしまって少し震えが止まらない。
「 …ごめん、なさい … っ 」
良 「 ううん、Aが謝る事ちゃうよ。怖い思いさせられてこうなるのはおかしくないから。なあA、しばらく叔母さんのとこに泊まらしてもらお、さっき電話したら快く歓迎してくれたから、小さい頃よく遊びに行った叔母さん、覚えてる？ 」
「 … よしくんは？一緒…？ 」
良 「 ん、一緒やで？ Aのこと心配で俺、一人にさせたくないしね？やから今からお風呂で身体綺麗綺麗して、準備してお家出れるかな？ 」
「 …でれる、 やから、もっかいぎゅってして…？ 」
良 「 ん、いくらでもしたるよ。 」
優しい笑みを浮かべてよしくんに優しく手を引かれるとよしくんの首筋に顔を埋めるかのように腰元に手を回しては抱き着いた。
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作者名：永瀬れみ
| 作成日時：2023年4月13日 1時
