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「 Aから離れてくれる？」

末「 … 、だれ。」

戻ってきたよしくんは誠也くんを怖い顔を睨みつけて私に寄ってきては服などを直してくれる。

良「怪我とかしてへん？痛いとこはない？」

「 …ほっぺ、殴られちゃった…。でも、なんで…？」

私の服を整えるよしくんは優しい顔してこう返してきた。

良「こじまくん。知ってるやろ？そいつと俺友達やねん。小島の友達に俺と同じ名前の女の子がいるって言って、それ俺の妹って言ったら友達やでーって。んでそしたら、今朝Aの個人情報が晒されたって言われたもんやから慌ててきちゃった。」

とのこと。偶然にもこじまくんとお友達だったなんて知らない。

良「まあ、そこのお友達は良くないみたいやけど。」

急に声のトーンを変え振り向くとよしくんは誠也くんを睨みつけた。

末「お前、Aの兄貴…？」

良「そうやけど、それがなに？最近偉いAと仲良しやったみたいやけどそうでもなさそうやん。あんた、何人女いてはんの？あんたのその食いもんの女の中にAいれんといてくれる？」

末「食いもんって… そんなんちゃうし。」

良「そんなんちゃう？どこがやねん。美咲って女お前の遊び相手なんやろ？美咲って女から告白されたみたいで都合よく付き合ってるみたいやん。俺の妹、そんな女らと一緒にされたくないねん。現に、腹癒せされてるやん。女の子は、一人で十分やろ。」

と、今まで聞いたことない低い声のトーンでよしくんは誠也くんにそう吐き捨てて私の手を優しく握ると多目的室を出た。