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「遅いわよ」

「ごめんて、この子？」

「ええ。好きにしていいから。だって、父親とヤッたんだって」

「は？まじ？きめぇー。可愛い顔してきめえことしてんじゃん」

と女の子が連れてきたのは男子生徒3人。その人たちは囲んで距離を詰め寄ってくる。

「あんた、誠也の何か知らないけど誠也は私のなの。勝手に取らないでくれる？泥棒猫。」

「そんな、ことは… 」

「何恍ける気？嘘言わないでよ、せいや、ずっとあんたの話ばっかり！この前一緒に帰ってるとこ見たんだから。嘘つき。」

「あの…っ、はなして…っ、」

リーダー格的存在なのかの女の子は男子生徒に何かを指示すると私の手を掴み乱暴に触ってこようとしてくる。

「やだ…っ、きゃっ… 」

抵抗すると頬を強く殴られて両手をリボンの紐で結ばれ拘束された。男のひとりが私を押し倒し上に乗ってくるとあの時の父親の怖い顔を思い出した。

「やぁだ…っ、よしく…っ」

一気に怖くなり制服のボタンを無理やり剥ぎ取られ下着が一気に見えると後ろからもう1人が腕を拘束して何も身動き取れない状態になった。

来ないのに、来ないの分かっていてもずっとよしくんの名前を叫び続けた記憶しかなく怖くて溜まらなかった。