おねがい。【マフィア松】2

第46話 ページ4

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『A！助けて！』


涌「あの女は今居ないよ。叫んだって無駄無駄。」



絶対居る。Aは絶対居る！



『A！お願い！助けて！』


涌「チッ、言うこと聞かねぇ奴だなぁ。」



誰が、お前の言うことなんか聞くかよ！



私は、Aの言うことしか聞かないから！



『A！私達はここに居るよ！助けて！』


涌「てめぇ、いい加減にしろ！」



すると、涌井は私に向かって拳を振ってきた。



真「美雪！？」





バン！





すると突然、扉が勢い良く開いた。



涌「だ、誰だ！」ガチャッ



涌井はそう言うと、拳銃を扉の方に向けた。



すると、扉から出てきたのは……





『A！！』





私が一番会いたかった、Aだった。





貴「いや〜まさかここに居たとはね〜」


涌「なんだお前か。良くこの場所が分かったな。」


貴「案内役が居たので。」


涌「案内役？」



すると、Aの後ろから女の子が1人顔を出してきた。



涌「さ、咲夜！」



さや？



貴「へぇ、この子咲夜って言うんだ。急いでたから名前聞くの忘れてた。」


涌「咲夜！何でこいつにこの場所を案内した！殺されてぇのか！」


咲「ヒッ！」



咲夜って女の子は涌井の言葉に怯えると、Aの後ろに隠れた。



貴「まさか、ここにも奴 隷が居たとはね。」


涌「おい、咲夜をこっちによこせ。」


貴「とか言って、暴力を降るうんでしょ？」


涌「それぐらいしなきゃ、咲夜は分からねぇからな。」


貴「まじムカつく。お前みたいなそう言う奴が。」



ガチャッ



Aはそう言うと、拳銃を取り出し涌井に向けた。



貴「咲夜ちゃん。みんなをお願い。」


咲「は、はい！」



咲夜って女の子はそう言うと、私達に向かって走ってきた。



その行動に私達は驚いたが、何もせずその場で待つことにした。



しかし……





涌「咲夜！いい加減にしろ！」





咲「ヒッ！」





涌井にそう言われ、女の子は私達の前で止まってしまった。





涌「咲夜、ご主人様は俺だぞ。俺の命令に従え！さもなくば……お前を殺す！」



涌井はそう言うと、Aに向けていた拳銃を今度は女の子に向けた。



咲「ごめんなさい……撃たないでください……」



女の子はそう言いながら私達から離れようとした、が……





貴「咲夜ちゃん。」





Aに呼ばれ、女の子はまた動きを止めた。





貴「咲夜ちゃん＿＿」









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