第58話 ページ16
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咲「ついたー!」
私達はあの後、車で咲夜ちゃんの家に向かった。
そして30分も経たずに、咲夜ちゃんの家に到着した。
咲「Aさん!早く行きましょ!」
『えぇ。みんなは車の中で待ってて。』
私はそう言うと、咲夜ちゃんと一緒に車から降りた。
咲「お家〜お家〜♪」
歌いながらスキップする咲夜ちゃんを見て、昔のことを思い出すが……
今はあの人達のことを思い出したくなかったので、ルンルン歩いている咲夜ちゃんに声をかけようとした。
しかし……
「誰?」
1人の女が私達の前に立ったので、声をかけることが出来なかった。
「貴女達は誰?この家に何か用?」
怖い人だな。怒らせないようにしないと……
『えっと……この家に行方不明の娘がいると聞きまして……』
「あ、貴女……何でそれを……」
やっぱり……
『貴女達は、今でもその娘を探していますか?』
「当たり前よ。今日も家族みんなで色んな所を探し回ったんだから。」
怖い人だけど、本当は子供思いの優しい人なんだ。
良かった。連れてきて。
咲「お母さん…?」
すると、さっきまで黙っていた咲夜ちゃんが女の人に向かってそう言った。
母「え?咲夜?」
咲「うん!咲夜!中島咲夜!」
母「さ、さやぁぁぁぁぁ!!」
女の人はそう言うと、咲夜ちゃんを思いっきり抱きしめた。
咲「く、苦しいよ……」
母「会えた。やっと会えた。ずっと探したんだから!」
咲「ありがとうお母さん。もうどこにも行かないよ!」
『お母さーん!』
「あら、今日もAは元気だね。」
『だって!お母さんのことが大好きだから!』
「はは、ありがとう。」
「いいなー!俺もー!」
「Aだけずるい!私も!」
「お父さんだって!」
「ちょ!みんな一斉に来たら死んじゃうから!」
『ははははははははははは』
思い出しちゃいけないのに、少しずつ記憶が蘇る。
忘れたい……何もかも……
咲「Aさん!」
『え?』
すると突然、咲夜ちゃんが私の前に立った。
『ど、どうかしたの?』
咲「Aさんのおかげで、私は会いたかった家族に会えました。本当にありがとうございました。」
咲夜ちゃんはそう言うと、深々と頭を下げた。
『そ、そんな事しなくていいよ!頭を上げて。』
私がそう言うと、咲夜ちゃんは頭を上げる。
そして、あることを言われた。
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まなたん - めちゃくちゃ良くて読んでる途中で勝手に涙がぁぁぁぁぁ( ;∀;)最後とかもう...脱水症状起こしちゃうよぉ( ;∀;)良き物語を作ってくれて、ありがとうございます( ;∀;)←泣いてばかりやなw (2019年1月18日 3時) (レス) id: a0ca9a33f5 (このIDを非表示/違反報告)
ずーしく(プロフ) - ひなさん» そう言ってくださってとても嬉しいです!ありがとうございます!小説の中でおそ松が“ある事”をすると言っていましたよね?実はその続きで、6つ子は親に会いに行きたいと夢主に言ったのです。それが夢主と6つ子の約束です!説明下手ですみません。 (2018年6月30日 21時) (レス) id: 1d9ccb178d (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - すごくいい作品だった!あと、最後の俺たちの約束ってなに?めっちゃ気になる! (2018年6月17日 17時) (レス) id: 9b800d69ba (このIDを非表示/違反報告)
ずーしく(プロフ) - れいさん» 最後まで読んでいただきありがとうございました!是非、他の作品も読んでみてください! (2018年6月17日 15時) (レス) id: 1d9ccb178d (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - 今見終わりました、めっちゃ面白かったです!これからも頑張ってください! (2018年6月13日 7時) (レス) id: 2a9c9cc493 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:CATHERINE | 作成日時:2018年4月1日 8時