謎のゲーム【JW】 (ページ9)

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8話ページ9

～藤井流星side～

あれ？

ソファって、こんなふわふわしとったっけ？

『………え？』

見覚えがない天井。

ここは、一体……

重「流星、おはよ。」

『うわぁ！し、しげ！』

重「シーッ！まだ小瀧と神ちゃんが寝とるから、小さい声で！」

『あ、ごめん。それよりしげ、ここは一体…？』

重「俺も分からへん。どうやら、俺らが寝とる間に誰かがこの部屋に運んだんやと思う。」

誰かが？

重「俺、気になって3人が寝とる間に色々部屋の中を調べたんやけど……見たら分かる通り、部屋には俺らが寝とったおっきいベッドと、茶の間にありそうな丸い机と、風呂と、トイレと、クローゼットしかあらへんかった。で、奥にある扉なんやけど……なぜか知らんけど、開かへんかった。」

え、じゃあ俺らはこの部屋に閉じ込められたっちゅうこと？

重「流星。これから俺ら、どうしたらええと思う？」

『ど、どうしたらええって言われても……』

ガチャ

重/藤「『え？』」

濵「あ、もう起きてたん？」

重「濵ちゃん……」

濵「ごめんな～、鍵開けるの忘れとった。ご飯出来たから、望と神ちゃんを起こして1階にあるリビングに来てや。」

重「お、おう。」

濵「ほな！」

ガチャ

重「鍵、あったみたいやな。」

『そ、そうみたいやな。』

重「……小瀧と神ちゃん起こして、リビング行こ。」

『あ、あぁ。』

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～桐山照史side～

濵「声、かけといたで。」

中「ありがとう。」

知らん間にこの建物に居ったけど、7人がシェアハウスするには、楽屋よりはましやな。

食料もあるし、服もあるし、風呂もトイレもあるし。

濵「誰が俺らを運んだか知らんけど、ここなら伸び伸び暮らせそうでええな！」

中「ほんまやな、楽屋のソファよりふわふわのベッドで寝れるし。」

濵「食材も知らんけど、ちゃんと冷蔵庫に入っとるからな！」

中「生活には困らへんな。ん、足音が近づいておるな。」

濵「望らかな？」

……ん？足音が止まった？

『足音、止まってへん？』

中「なんや、せっかくキスしよう思って待っとるのに。」

濵「誰にやるん？」

中「しげに決まっとるやろ。」

うわッ、自分で言いよった。

濵「俺もしげにやりたい！」

中「濵ちゃんは穴の方やるからええやろ。」

濵「あ、ほな！そん時しげにキスすればええんや！」

中「はぁ！？」

2人とも、朝からうっさいな。

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