漫画みたいな恋がしたい！！【桃】

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花火まで時間があるから屋台を回ることに


桃「Aはどこ行きたい？」


「んー、焼きそば」


桃「女子じゃねーなぁ笑」


「だって食べたいんやもん、焼きそば」


桃「おっちゃーん焼きそば……って照史！？」


まさかの照史先輩……なんか似合う


橙「お熱いごよーすで


サービスしてくから買ってけよ？？？？」


「買ってきますとも」


そのあとも綿菓子とかとうもろこしとか


食べ物ばっか食べてほとんどの時間を潰した


「ちょっとトイレ行ってくるね」


桃「俺もついてくわ」


そう言ってサラッと手を繋いできた


「へ……」


桃「どう？漫画みたいやろ？」


漫画みたいだけどさ……そんなことされたら


ね、意識しちゃうでしょ？


手を繋いだままトイレの所まで一緒にきた


桃「待ってるから」


なんて言われたらトイレすぐ済ませて


外へ出ると


「あれ、のんちゃん？」


見渡してもあの、のっぽがいなくて


のんちゃんもトイレかなって待ってたら


『おねーちゃん1人？』


『遊ぼーや』


ガチで漫画に出てくるナンパ男たち


「ごめんなさい」


『じゃあ力ずくで遊んでもらうぜ？』


小学生の時と一緒だ……まさか、まさか……


？「俺の彼女になんか用？」


……のんちゃん？


『ﾁｯ』


小学4年の時に助けてくれたあの時みたい


入院中に見た夢の男の子……


桃「怖かったな……ごめんな？


じゃあ花火のとこ行くで？しっかり手繋いでな
」


「のんちゃん……私のこと覚えてる？」


そう言うと目を見開いて


桃「ずっと覚えてるわ、せーらさん」

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