となりの××事情。

船津稜雅という存在 ページ1

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「エ○本かアダ○トビデオだったら、

どっちのほうが好き？」









真面目な顔してそんなことを聞いてくるのは、隣の席の船津稜雅だ。









「……はい？」




「うんだからね、エ○本かアダ○トビデオだったらどっちのほうが好き？」









いや、どっちも好きじゃねえよ。









え、なんなの。






彼が私に一体どういう返答を求めているのかまるで分からないんだけど。









「なんなんですか、いきなり」




「え、いきなりじゃないよ。

三時間目の休み時間からずっと聞こうと思ってたし。」









ちなみに今は四時間目の英語の授業だ。









さっきだな、おい。









英語の先生はおっとりしていて年配の女性で、




少しくらいうるさくてもまったく怒らないから喋っていても問題ないのだが。









問題は別のことにある。









「なぜ、それを、私に聞く」





「だって木下さん、隣の席だから」









うわあ。


なんて理由になってないんだろう。意味がわからない









隣の席だから、エ○本かアダ○トビデオどっちが好きなのか聞いちゃったって言うんですか。








そんな、バナナはおやつに入りますか、入りませんか、的なノリで聞かれると困る。









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